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カテゴリー: 福永

新人を「見張る」「見放す」「見守る」

Posted 2023年02月24日 by snc_editor

4月になると、新入社員が入っている病院が多くあるかと思います。新入社員には何かを教えるということが必須になってきますが、なかなか繁忙期の忙しい時期に新人にマンツーマンで教えるというのは難しいかもしれません。

今回は教える側の知識として「見張る」「見放す」「見守る」の違いについてお伝えいたします。

【見張る】

見張るとは注意深く目を配って監視するという意味があります。

新人教育ですと、

・ミスをしないかどうかじっと監視する

・間違ったやり方をしていたらすぐに口を出す

・ミスをしそうになったらすぐに手を出す

この3つは見張っていなければできない行為です。

新人教育においては見張っていた方がいいのではないかと考える方もいるかもしれませんが、この行為が多すぎると新人は先輩の顔色をうかがうようになり、失敗を恐れて萎縮してしまい、先輩の前ではパフォーマンスが下がってしまうということが起こってしまいます。

【見放す】

見放すとは見切りをつけて関係を断つという意味です。

新人教育ですと、

・相手が助けを求めない限り助けない

・間違ったやり方をしていても気が付かない

・新人の動きを把握していない

ある程度経験のある社員ですと、自由にのびのび出来ると良いパフォーマンスが出来るかもしれませんが、新人ですと不安を感じてしまうかもしれません。また、業務自体の安全性に問題が出てしまいます。

【見守る】

見守るとは無事であるように注意しながら見るという意味です。

新人教育ですと、

・相手が思うままに自由にやらせてみる

・口を出すべきタイミングで口を出す

・手を出すべきタイミングで手を出す

新人と見守るという関わり方が出来れば萎縮せずにのびのびと安全に業務を進めることが出来ます。

 

教える側としては「見張る」という行為が安心・安全ですが、新人は委縮してしまいます。逆に「見守る」という関わり方は、先輩はやや大変ですが、新人は安心してのびのびと業務を行うことが出来ます。

ケースバイケースですが、「見守る」という関わり方を意識して頂ければと思います。

 

 

 

 

 

 

カテゴリ: 従業員教育福永

動物看護師国家試験合格後の手続きについて

Posted 2023年02月22日 by snc_editor

2月19日に第1回愛玩動物看護師国家試験が実施されました。

院内でも受験されたスタッフの皆様も多いのではないでしょうか。

愛玩動物看護師であれば、獣医師の指示のもとに行う採血、投薬、輸液、マイクロチップの挿入などを行うことが出来ます。

愛玩動物看護師の免許を取得するには、愛玩動物看護師国家試験に合格するだけでなく、愛玩動物看護師名簿に登録される必要があります。愛玩動物看護師名簿に登録されると、愛玩動物看護師免許証が交付されます。

4月1日付で愛玩動物看護師名簿への登録をした場合、3月24日必着で免許申請書類を簡易書留で送る必要があります。

3月24日を過ぎてしまうと、次に登録されるのは5月1日になります。

必要な書類を記載いたします。

・本人確認書類

・診断書

・登録免許税

・登録手数料

4月1日から看護師への採血、投薬などを検討している病院では早めに必要な書類を準備しておいた方が良いでしょう。

カテゴリ: 動物病院の経営従業員教育福永

社会的手抜き

Posted 2023年01月20日 by snc_editor

社会的手抜きとは、「集団で共同作業をするとき、作業に関わる人数が増えるほど手を抜きやすくなる」という心理効果です。

例えば、サッカーゴールを運ぶときに5人でも運べるのに7人で運ぶことになったとします。

5人の時は5人全員が全力の力で運んでいたのに、7人で運ぶときには、全力を出さずともゴールが運べてしまうので手を抜きやすくなります。

仕事でも同じことが言えます。

人数が増えてくると、単独で行う仕事というのが少なくなってきます。このように集団作業が増えると社会的手抜きが起きやすい状況になってしまいます。

この対策として、少人数のプロジェクトや役割ごとのチーム制を導入している病院様もあります。

少人数のチーム制を導入することで、

・当事者意識

・貢献度

の2つが向上すると考えられ、社会的手抜きを組織的に起きにくくすることが出来ます。

また、常にどんな職種・階級でも程よい緊張感を持って仕事に取り組むことでき生産性向上にもつながります。

さらに、職種を混ぜたチーム制を実施することで職種ごとの隔たりもなくなり病院全体の組織力アップに繋がります。

実施してすぐは隔たりがあるかもしれませんが、そのようなときはチームビルディングのようなゲームを通してコミュニケーションの活性化を図ることをおすすめします。

 

カテゴリ: 従業員教育福永

アンカリング効果

Posted 2023年01月20日 by snc_editor

全く無意味な数字であっても、最初に与えられた数字を参照点としてしてしまいその後の意思決定が左右されてしまうことをアンカリング効果と言います。

アンカーとは船の錨のことで、アンカリングは錨を使って船を係留することです。

船は停泊するとき、海底に錨を降ろしてどこかに流されてしまわないように船体の位置を固定します。波や潮で多少動くことはあっても、錨に結びつけられた鎖の長さを超えて移動することはありません。錨で固定された地点から離れられなくなってしまうのです。

このアンカーをどの位置に設定させるかで意思決定は大きく異なります。

例えば、

9×8×7×6×5×4×3×2×1

1×2×3×4×5×6×7×8×9

では前者の方が数字が大きいと判断しがちです。

これは、最初の数字に私たちが意思決定を左右されてしまうからであると考えられています。

他にも、

様々なものが売っているコストコでもまず入るとすぐに高額な電化製品やジュエリー、ブランド物などからスタートします。

ただでさえ卸価格に近い日用品・食品などの価格がより安く感じる効果を演出していると考えられます。

 

飲食店のメニュー表のように数字が羅列されている掲示物や販促物がある病院様は順番を入れ替えるだけで飼い主様の反応も変わるかもしれません。

 

カテゴリ: マーケティング情報発信媒体の整備福永

たかがDM1枚 されどDM1枚

Posted 2022年12月15日 by snc_editor

フィラリアや健康診断の時期にDMを出している病院様は多いのではないでしょうか。

ある会員様では、今までは院長とDMの内容やデザインをお打ち合わせしていたのですが、来春のフィラリアDMの打ち合わせをスタッフも交えて行いました。目的としては、昨年よく聞かれた質問などをDMに盛り込むためです。

その打ち合わせでは、スタッフからの意見が多く飛び出し、とても有意義な打ち合わせになりました。

例えば、DMを持ってくる人は多いけど、カルテ番号が分からないので、DMに元々入れておこう。という意見です。

一見、当たり前のように感じますが、昨年の案を目の前にしてしまうとなかなか新しい案が出てこないものです。

DMを出されている病院様はスタッフの意見を聞いて、飼い主満足度、スタッフ満足度の高いDMを

作成してみませんか?

カテゴリ: 情報発信媒体の整備福永

キャッチコピーを変えてバカ売れした明太子

Posted 2022年11月23日 by snc_editor

キャッチコピーやタイトルは人間の行動に直結します。

アメリカの博多料理店で、明太子を英語で直訳し「Cod roe(タラの卵)」という

名前で出していたところ、魚の卵を食べる文化のないアメリカでは、

気持が悪い! と酷評されたそうです。

 

しかし、明太子の商品名をHAKATA Spicy Caviarに変更したところ大ヒットになったそうです。

変更したのは言葉のみで、商品は何も変わっていません。それでも売り上げは変わるのです。

 

キャッチコピーを考えるうえですぐに使える3つの心理学を紹介いたします。

①バンドワゴン効果

人が持っているから自分も欲しい、流行に乗り遅れたくない」と言う心理が作用し、他者の所有や利用が増えるほど需要が増加する効果です。

 

②スノップ効果

「他人とは違うものが欲しい」という心理が働き、簡単に入手できないほど需要が増し、誰もが簡単に入手できるようになると需要が減少します。他者との差異化願望が背景にあり、限定性や希少性が価値を持ちます。

 

③ウィブレン効果(顕示効果)

高額ブランドを購入する心理の説明。高級なものには価値があるに違いない。と考える効果です。

 

デンタルケアやフードのキャッチコピーなどを考えるきっかけになっていただければ幸いです。

カテゴリ: 福永

自信の構成要素

Posted 2022年11月23日 by snc_editor

自己効力感とは、自分が課題を克服できるという期待や自信のことをいいます。

つまり、逆境を乗り越えたり、パフォーマンスの成功のために挑戦する感覚を身に付けるためには自己効力感が必要です。

 

自己効力感は4つの要素で構成されていると言われています。

①パフォーマンスの達成・・・成功するパフォーマンスを繰り返すというよりかは、ある一定基準を設けて、段階的にでも良いので達成というものを経験する。

 

②モデリング・代理的経験・・・誰かが自分が挑戦したいことに挑戦して達成しているのを見ることです。まだ実践できていないくても、自己効力感に影響します。

 

③言語的説得・・・自分自身(セルフトーク)でも周りからでも良いので言葉を使って、これは出来るんだと進めていくことです。オバマ前大統領の「YES YOU CAN」というのはこれにあたります。

 

④身体的・情緒的状態・・・身体と心の状態も自己効力感に影響します。

 

自信がなさそうなスタッフには4つの構成要素を意識して接してあげると少しずつ自信がついてくるでしょう。

 

 

カテゴリ: 従業員教育福永

失敗循環モデルと成功循環モデル

Posted 2022年11月23日 by snc_editor

古い組織に新しい風を吹き込むステップとして、MIT元教授のダニエル・キムが提唱した「成功循環モデル」を基盤として進めることをおすすめします。

 

成功循環モデルでは、組織を4つの質で捉えます。周囲との関わり方やコミュニケーションといった「関係の質」が高くなると、自然と考え方も前向きになり、目的意識が高まって「思考の質」が上がります。それが人々の積極性や主体性といった「行動の質」を高め、成果が生まれて「結果の質」につながります。すると、ますます関係の質が高くなる、といった循環を指しています。

 

成功循環モデルと失敗循環モデルでは、サイクルの流れは同じですが、起点が異なります。

 

【成功循環モデル】

①関係の質:対話からはじめる。率直にに話し合う場を作り、信頼関係を築く

②思考の質:前向きな気持ちになり、いいアイデアが生まれる

③行動の質:一人一人が自律的に行動し、問題が起きたら助け合う

④関係の質:組織への帰属意識が高まり結束が深まる

 

【失敗循環モデル】

①結果の質:無理に結果を上げようとすると、人への強制が増えていく

②関係の質:メンバーにストレスがかかり、人間関係が悪くなる

③思考の質:疑心暗鬼になり、結果以外にことに無関心になる

④行動の質:短期的な成果づくりに走り、メンバー間の協業も少なくなる

⑤結果の質:パフォーマンスが落ち、さらに予算必達の圧力が高まる。

 

組織が良くなることで、業績が上がる、業績が上がることで、組織がさらに良くなる、という理想的な成功循環モデルを回すためには、普段忘れられがちな関係性の質の向上がキーとなります。

カテゴリ: 福永経営計画策定

知識変換サイクル(SECIモデル)

Posted 2022年11月23日 by snc_editor

「SECI(セキ)モデル」とは、個人が持つ知識や技術といった「暗黙知」を、組織で管理し共有する「形式知」へ変える基本の枠組みです。

 

共同化(Socialization)
表出化(Externalization)
連結化(Combination)
内面化(Internalization)
のそれぞれの頭文字をとって「SECIモデル」としています。

 

SECIモデルをもとに暗黙知を形式知化し、組織全体に共有すると業務の属人化を防ぐことができ、業務効率化や生産性向上など、さまざまなメリットが得られます。

 

SECIモデルでは、知識や技術を暗黙知と形式知に分けています。

 

暗黙知とは、個々が経験していくなかで培った知識や技術のことを指し、コツや勘に近いものです。暗黙知は言語化が難しいため、簡単に共有することができないという特徴があります。

形式知とは、暗黙知をマニュアル化やテンプレート化することで誰でも取得できるようにしたものを指します。暗黙知を形式知とすることで他者と共有しやすくなり、組織全体で活用ができるようになります。

 

【SECIモデルの流れ】

共同化:暗黙知から暗黙知へ共同するプロセスです。経験を共有することで、メンタルモデルやスキルなどの暗黙知を創造するプロセス。経験を共有しないと他人の思考プロセスに入り込むのは難しいとされています。キーとなるのは「共体験」です。

 

表出化:暗黙知を概念に表すプロセス。帰納法、演繹法の手法を用い、暗黙知を形式知にしていくプロセスです。知識創造の真髄となるプロセスになります。キーとなるのは「対話」です。

 

連結化:形式知同士を組み合わせてひとつの知識体系を作り出すプロセスです。異なった形式知を組み合わせて新たな形式知を作り出します。キーとなるのは「データベースによる情報化」です。

 

内面化:結合化して生まれた新たな形式知を個人が取り入れることによって、再び暗黙知を形成していくプロセスです。形式知を実践するうちにコツや勘をつかみ、個人のなかで暗黙知として確固たるものへと変化していきます。キーとなるのは「行動」です。

 

内面化によって得た暗黙知は、最初のプロセスに戻って共同化からリピートを繰り返します。

 

このSECIモデルの仕組みを組織全体がしっかりと理解していれば個々の持つ知識・技術は研磨され、より質の高い知識・技術へとアップデートすることが可能です。

カテゴリ: 従業員教育福永

コホート型学習方法

Posted 2022年11月23日 by snc_editor

新型コロナウイルスの感染拡大により、オンライン形式でのセミナーが増加し、学びのスタイルもコロナ前と比較すると大きく変化しました。

ここ最近では、1人でオンラインでのセミナーを受けるよりも、より学びの成果を得るために「コホート型」での学習が注目を集めています。

海外ではコホート型のオンラインコースしか販売しないプラットフォーム(Maven)も出てきており、2年間で受講者数が約1万人と急成長を遂げています。

 

コホート型とは受講者に何らかのアクションを盛り込んでいくオンライン講座になります。

例えば、グループディスカッション行ったり、課題を提出し講師からフィードバックをもらうようなものになります。

 

従来のオンライン学習にはないみんな一緒に学んでいるコミュニティ感ができ、途中で学習を投げ出してしまうことも少なくなると予想されます。

なかなかコホート型のセミナーを受講するのは難しいかもしれませんが、後日視聴型のセミナーを同じ時間に受け、セミナー終了後に学べたことなどをシェアするの時間を設けることでコホート型の学習にすることも可能です。

 

動物看護師国家試験に向けた勉強などは1人で勉強するよりも、複数人でコミュニティとなり、学習した方が効率よく投げ出すことなく学習できるでしょう。

カテゴリ: 従業員教育福永

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