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月: 2022年9月
現状を直視する
Posted 2022年09月23日 by
北野です。
色んな規模の病院様のコンサルティングを行っているが、規模が大きくなるにつれて経営推進のために、組織の作り方を考えていく必要がある。
大きくは専業型と兼業型とに分けられる。経営推進部門を前者は経営企画室などとして専業人員を設置すること、後者は獣医師兼など二足のワラジを履かせるというものである。
それぞれにメリットデメリットはあるのだが、現実論として後者を選ぶ場合が多い。この場合では、経営情報の共有化と的確な現状把握が欠かせない。
トップが意思決定した事柄を上手く浸透させるには「なぜやるか?」への腹落ちが必要となる。
経営状態が良いときは、
(1)未来目標
経営状態が悪いときは、
(1)現状の直視
(2)具体的な実効策とプロセス
等を伝えることが良いと考える。
先日も少し業績が下がっているクライアント様の幹部ミーティングにて、現状の経営数値について報告した。どの数字がどう影響していそうかを、現状と未来予測を交えてお伝えした。
参加者の中には、具体的数字を知って現場イメージが変わった人もいるであろう現実を知ったメンバーが腹落ちして、行動できればより推進力が高まっていく。
自院の経営状況に応じて取り組んでいただきたい。
「HOW」から「WHY」に変化したパタゴニア企業理念
Posted 2022年09月20日 by
アウトドアのウェアや用品を取り扱うブランド「パタゴニア」の企業理念をご存知でしょうか?
【1991年】
「最高の商品を作り、環境に与える不必要な悪影響を最小限に抑える。そして、ビジネスを手段として環境危機に警鐘を鳴らし、解決に向けて実行する」
↓
【2019年】
「私たちは、故郷である地球を救うためにビジネスを営む」
どちらも「環境保全」に立ち向かう強い決意が伝わります。
一方で、1991年は「どのような方法で環境問題に立ち向かうか?」という「HOW」が焦点となっていましたが、2019年は「何のために自分たちが存在しているのか?」という「WHY」へと大きくシフトしていることが伺えます。
元々、パタゴニア創業者のシュイナード氏は「製造業」と「環境保全」のジレンマを抱えている方でした。
まずは社員などを巻き込みながら、環境に対する社内革命を起こしていきます。
その後、売上の1%を環境保全に寄付したり、サスティナブルな製造基準を設定するなど、業界や社会に向けたアクションを始めていきました。
また、オーガニック食品を取り扱う会社を立ち上げ、「食」の流れの修復も試みています。
こういった様々な活動を通して、「製造業」という枠に縛られることなく「環境保全」という目的に対して自由に発想し、自信を得られたからこそ、理念をリニューアルしたのかなと感じます。
重みのある企業理念です。
2022年10月~の最低賃金アップを考える
Posted 2022年09月20日 by
皆さんご存知かと思いますが、2022年10月~最低賃金が上がります。
時給ベースで31円アップとなり、過去最高の引き上げ幅です。
2021年はコロナの影響で時給ベース1円アップだったことを考えると、引き上げ幅はより大きく感じます。
動物看護師さん、トリマーさん、受付さんは最低賃金に近い給与で雇用しているケースも少なくないため、該当の動物病院様は最低賃金を割ることのないよう、給与の見直しが必須です。
たかが31円と思われがちですが、2021年の月収に比べると、1か月あたりおよそ5000円アップ、年間では約60,000円アップすることになります。
複数人の給与見直しをしてベースアップすることを考えると、それなりの金額になります。
人件費が上がる分、無駄を省いて効率化する、コスト削減をする、値上げをするなど、検討していただく必要があるかもしれません。
カテゴリ: 評価制度・賃金制度構築黒澤
距離と情報
Posted 2022年09月09日 by
北野です。
コロナ以降で、オンライン会議などが大きく普及したが、リアルとオンラインの大きな差を感じるようになっている。
特に人と会うことや情報を収集するという点においては、リアルに勝るものはない。
場には独特の空気感があり、その空気感によって受ける感覚が物事を正しく見る際に大きく影響してくる。
また多くの先生もご経験済みだろうが、オンライン参加だと、「ながら参加」というのも多く、リアルよりも得られるものが少なくなっていないだろうか。
弊社でも開催セミナーを、来年からはリアル開催に切り替える予定にしているが、リアル現場で得られる知識などはオンラインの比ではないだろう。
このように、移動距離と情報は比例する。
コロナのこともあるが、ぜひ積極的に病院を出ていただきたい。
未来起点
Posted 2022年09月02日 by
北野です。
何件かの会員様で先行的に仕込んでいる取組がある。
まだ模索段階なので、どう展開できるかは今後次第であるが、①未来の飼換え需要促進、②若年齢からの病院への定着、③飼い主意識の向上、などを一気通貫で実現できると考えている。
ある会員様とのディスカッションの中で、ペットロスが発生する理由の一つに「過去への後悔」があるという。
あの時こうしてあげればよかったなど、過去の自分の決定への後悔である。特に病気をもっと早く見つけられれば、というものが多いという。
これが発生する原因は判断材料が少ないということがある。通常、病気は予見できることは少なく、定期的な健診を受けて数値変化をみていくしかない。
こういった個体ごとの特性を予め知り、未来に向けたプランニングを若齢期から行うことができれば、飼い主様・ペットへの関わり方を大きく変えることができるのではと考えている。
今回の新しい取組はこういったコンセプトに基づいてる。モデルケースが出来上がれば、また報告を行っていきたい。
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