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カテゴリー: 評価制度・賃金制度構築

リーダーを選ぶ基準

Posted 2024年04月19日 by snc_editor

北野です。
お客様とお話ししていると、
一定規模以上の病院様では、
人事的な話題が多い。

その中でも頭を悩ませるのは、
誰を上に引き上げるか?
という物差しについてである。

年功序列、目に見える能力が優秀、
面倒見が良い、人間性など
様々な物差しがある。

そんな物差しを持つ上で、
ある書籍で紹介されていた基準が
参考になるため紹介したい。

①すぐにあきらめる
②できない言い訳をする
③危機感がない
④成果が出ない理由を外部要因にする
⑤やるべきことを「自分がやらなくていい理由」を見つけてやらない
⑥ミスをしても謝らない
⑦ミスをしても、バレないようにごまかす
⑧人が見ていないところでサボる
⑨うそをついてごまかす
⑩トラブルから逃げる

これらの要素を上が持っていると、
その素養を下も持つようになるので機能しなくなる。

もちろん全てを満たす人は少ないため、
その人の持つ一番悪い部分が、
下に影響を与える場合にどうなるか?
を判断基準にするとよいとのことである。

なかなか難しい人間性としての部分の
言語化基準である。

ぜひ参考にしていただきたい。

カテゴリ: 動物病院の経営北野教育評価制度・賃金制度構築

「平等」と「公平」のあいだに

Posted 2024年02月12日 by snc_editor

動物病院のスタッフ様からヒアリングをしていると、「平等」と「公平」の違いを誤解されていると感じる。

辞書などによれば、それぞれ以下である。

平等…偏りや差別がなく、みな等しい事。全員に同じものを提供する

公平…全てのものを同じように思う事。判断や処理などが偏っていない事。全員に同じ結果を提供する事。

 

この違いを理解しつつ、バランスを取ることはとても難しい。
飼い主様に対しても、組織の中でリーダーが下の子達に対して扱う事も同様である。

物を分配したり、何かのサービスを提供する場合、以下の3つ原理のどれかに当たる。

1.必要原理…必要としている人に多く分配する。
2.平等原理…結果や貢献度に関わらず均等に分配する。
3.公平原理…「結果を出した」「会社に貢献した」などに多く分配する。

「えこひいき」と不満を述べる方は、どうしても2の平等原理を求める。

実際、私の前職での会社でも、従業員から「生理休暇を有給休暇にしろ」という不満が出たことがあった。
自分がコントールできない生理に対して、無給扱いになるのはおかしいというのが意見だった。

そのような不満に対して、世界的に生理休暇をどういう扱いをしているか、世間の会社はどのように対応しているかを調べて、従業員に説明した。
従業員に対して、平等に扱いたいという想いがあるが、自分の会社が世間的に公平で正しい「公正」に対応したいと感じたからである。

ぜひ、「平等」と「公平」に迷った際は、「世間一般的な対応はどうか?」「どういう風に考えて対応しているか」を考えていただきたいと思う。

カテゴリ: マネジメント佐藤動物病院の経営経営者目線評価制度・賃金制度構築

全体感と部分感

Posted 2023年05月01日 by snc_editor

北野です。

4月から新入社員が入るため、会員様では新人教育準備が進んでいる。

世代傾向から考える新人教育のポイントの一つを紹介したい。

教育チェックリストや業務一覧など、覚えるべき仕事の一覧を作っているケースも増えている。
無い場合は作成すべきであるし、ある場合は全体感と部分感を意識して欲しい。

業務一覧は覚えるべき仕事の総量のため、項目数も多く習得には1年程度の長期に渡ることも多い。
全体を見せることも必要であるが、入社後1ヶ月以内に覚えるべき仕事などのように、部分感を見せることも必要になる。

部分感を見せることにより、小さな成功体験を積み重ねることができるようになり、成
長の実感を持たせることもできるようになるだろう。

教育をする側と受ける側の年齢やバックボーンが大きく異なるようになってきている。
教える側の論理を一方的に押し付けることなく、しっかりとコミュニケーションを取りながら進めていただきたい。

カテゴリ: マネジメント北野評価制度・賃金制度構築

値上げのポイント

Posted 2023年05月01日 by snc_editor

愛玩動物看護師の国家資格化に伴い、多くの動物病院様では手当を検討しています。

手当の原資をどこから捻出するかを考えた際、選択肢はいくつかありますが、その一つが「値上げ」です。
今回は値上げの際のポイントをご紹介します。

1.「見えるもの」と「見えにくいもの」
診療項目には「見えるもの」と「見えにくいもの」があり、「見えるもの」には診察料や処方料、「見えにくもの」には麻酔料や手術料などが該当します。
「見えるもの」を値上げする際には、飼い主様の反感を買う可能性が高いですので、慎重な価格設定と丁寧な告知をする必要があります。
いずれにしても、飼い主様の所得やペットに対する考え方などよって、同じ値段の商品・サービスでも異なる捉え方をされますので、一度飼い主様の考え方を調査するのが良いでしょう。

2.付加価値
これも当たり前のことですが、値上げに伴い付加価値をつけて飼い主様の満足度を高めることが重要です。
今回は看護師の国家資格化の手当を捻出するための値上げですので、値上げをしても飼い主様の満足度を高めるためには何をすれば良いのかを、看護師たち自身にも考えさせると良いです。こうすることで、ただ手当を貰うのではなく、自分たちで考えて、その結果手当が増えるという思考プロセスになるため、より自分事として捉えられます。

3.タイミング
これからフィラリアシーズンが本格化し、飼い主様の出費が増えます。出費が増えているこの時期に値上げをすると、飼い主様からクレームに繋がる可能性が増えます。ですので、シーズンが落ち着いたタイミングでの値上げを検討するのも良いでしょう。

4.選択肢の用意
これからは飼い主様の収入や考え方の二極化がさらに進むことでしょう。そのため、値上げをするとともに、様々な層の飼い主様に対応できるように選択肢を用意すると良いです。
例えば、健康診断の場合、複数のコースを用意している病院様が多いですが、値上げをする商品・サービスでこのようなことができないか検討しましょう。
値上げをする一方で、安価な代替え案を提示することで飼い主様の理解を得やすくなるでしょう。
少し長くなりましたが、値上げをする際に自院の状況に合わせて、ご参加にしていただければ幸いです。

カテゴリ: 評価制度・賃金制度構築

週休3日制のメリット・デメリット

Posted 2022年11月22日 by snc_editor

現場で、スタッフの週休3日制について話題に挙がることが多々あります。

元々、動物病院は長時間労働、または長時間拘束となりがちです。

お昼の休診時間に手術があれば、ほとんど休憩せずに午後診察に入るというケースも少なくないと思います。

これが、動物病院で長く働き続けられない要因の1つとなり、退職に繋がってしまいます。

 

長時間労働を是正するために二交代制を導入している動物病院様もありますが、混み合う朝一と診察終わりの時間にスタッフが少なくなり、人手がいらない昼時間にスタッフが多くなるという矛盾が起きてしまうこともあります。

 

それらを解決できる手段として週休3日があります。

 

メリットは多くの方がご存知の通り、スタッフのワークライフバランスが良くなることで仕事のパフォーマンスが向上したり、離職率を防ぐことができます。

また、働きやすい環境から、採用においても人材が集まりやすくなります。

経営的な面においても、残業が減ることで残業代を削減できる可能性があります。

 

デメリットは、何と言ってもスタッフ数が確保できていないと導入が難しいことです。

また、学びたい、稼ぎたいというスタッフの働く機会の場を狭めてしまうことにも繋がります。

それを解消するために一部スタッフのみに週休3日を導入すると、勤怠管理や給与体系が複雑化するなどの問題も出てきます。

現場感からすると、休みのスタッフから引継ぎをしっかりとしていないと、情報の漏れが出てしまう可能性もあります。

 

このように、メリットやデメリットが多数あります。

必要に応じて、導入を検討してみてください。

カテゴリ: 評価制度・賃金制度構築黒澤

2022年10月~の最低賃金アップを考える

Posted 2022年09月20日 by snc_editor

皆さんご存知かと思いますが、2022年10月~最低賃金が上がります。

時給ベースで31円アップとなり、過去最高の引き上げ幅です。

 

2021年はコロナの影響で時給ベース1円アップだったことを考えると、引き上げ幅はより大きく感じます。

動物看護師さん、トリマーさん、受付さんは最低賃金に近い給与で雇用しているケースも少なくないため、該当の動物病院様は最低賃金を割ることのないよう、給与の見直しが必須です。

 

たかが31円と思われがちですが、2021年の月収に比べると、1か月あたりおよそ5000円アップ、年間では約60,000円アップすることになります。

複数人の給与見直しをしてベースアップすることを考えると、それなりの金額になります。

 

人件費が上がる分、無駄を省いて効率化する、コスト削減をする、値上げをするなど、検討していただく必要があるかもしれません。

カテゴリ: 評価制度・賃金制度構築黒澤

組織の成立に必要な3つの条件

Posted 2022年08月06日 by snc_editor

組織をより強固に成功に導くためには
3つの条件が必要です。
それは、

 

1共通のミッション
2コミュニケーション
3協同意欲
になります。

 

組織の礎となる「共通ミッションは
“経営理念”“ビジョン”が共通の目的に当たります。

ミッションが浸透していることは、
強い組織を作るうえで非常に重要な条件です。

さらに1つの組織の中でも、
獣医部門、看護師部門、管理部門等の役割、
また、獣医事業、健康診断事業、フード事業等のサービスに応じて、
その組織の「共通目的」は変わってきます。
各組織の長でありリーダーが
共通の目的を示せていなければ、
その組織は強い組織にはなり得ません。

次に組織における
「コミュニケーション」は、

植物の成長のようなものです。

 

栄養が滞ると、すぐに体調不良をきたし
障害が生じるように、
スタッフ同士が円滑なコミュニケーションを図れないと、

組織にはさまざまな問題が生じます。
常にコミュニケーションを図らないと大きな幹には育ちません。

 

また、コミュニケーションが円滑ではない状態で、
最も重要な「共通の目的」が
浸透するはずはありません。

「協同意欲」は、仕事へのモチベーション、
組織に対する貢献意欲、チームワーク等を指します。
仕事や組織、共に働く仲間への誇りや絆)と同じ概念といって
良いと思います。各個人でできることには限界がありますので、
互いに役割分担して協力しあい、強みを発揮することで、
大きな成果を生み出すのが組織の価値です。

 

どんな組織も、リーダーが「組織の目的」をどのように作り上げ、
どう浸透させていくかによって社員の意欲が変わり、
結果として仕事の成果が変わります。
つまり「ミッション」「コミュニケーション」「エンゲージメント」
が互いに関連しあって、
「組織」が成立し、組織の望む成果を生み出せます。

 

今一度振り返って自院を分析してみてください。

カテゴリ: 片岡評価制度・賃金制度構築

従業員の働きやすさ&人件費抑制対策

Posted 2022年05月30日 by snc_editor

最近、従業員のを意識して働きやすさを意識されている動物病院様が多くなっている印象です。

普段忙しく働いているので、外来が落ち着いているなど、早く帰れるときは早上がりさせてあげたいといったような院長先生の声を聞きます。

 

とは言え、経営をしている以上、売上を上げて、無駄な経費を削減し、利益を確保しないといけません。

そこで、スタッフの働き方の柔軟性がありながら、無駄な人件費をかけないために、変形労働時間制を導入している動物病院様もいらっしゃいます。

 

通常、労働基準法において1日8時間、週に40時間を超える分は残業扱いとなります。

 

例えば、週5日勤務の場合、

 

月曜  8時間勤務

火曜 10時間勤務

水曜  7時間勤務

木曜  7時間勤務

金曜  8時間勤務

ー--------

週合計 40時間

残業   2時間(火曜日分)

 

 

変形労働時間制を導入しているとどうなるでしょうか。

1ヵ月単位の変形労働時間制とは、1ヵ月以内の一定期間を平均し、1週間当たりの労働時間が法定労働時間を超えない範囲内において、特定の日又は週に法定労働時間を超えて労働させることができる制度のことです。

 

制度の詳細を記載すると長くなってしまうので割愛させていただきますが、例えば1ヵ月単位の変形労働時間制を導入し、週平均労働時間を40時間と設定した場合、

 

月曜  8時間勤務

火曜 10時間勤務

水曜  7時間勤務

木曜  7時間勤務

金曜  8時間勤務

ー--------

週合計 40時間

残業   0時間(週40時間を超えていないため)

 

となります。

早上がりや遅出など従業員の働きやすさを実現しつつ、人件費(残業代)も抑えることができます。

 

変形労働時間制を採用するためには、労使協定又は就業規則にて定める必要がありますので、ご注意ください。

カテゴリ: 評価制度・賃金制度構築黒澤

自院のスタッフは給与明細の見方を知っていますか?

Posted 2022年04月18日 by snc_editor

4月に新社会人として新卒スタッフを迎えている動物病院様も多いでしょう。
新卒向けに新人研修をするケースもあると思いますが、ある病院様では新人研修の中で以下のような内容も盛り込んでいます。

・給与明細の見方
・有給休暇の取り方 など

◆給与明細の見方

勤怠欄で出勤状況を確認し、支給欄で基本給や残業代、通勤手当などを確認し、控除欄で社会保険料や所得税などの控除額を確認してもらいます。
よく「手取り=給料」と勘違いしている若いスタッフさんがおり、「うちの病院は給料が少ない」と言うケースがあります。
そのため、病院側が実際支払っている金額はいくらなのか、また給与とは別に社会保険料を病院側も折半している、といったことを認識してもらっています。

◆有給休暇の取り方

6ヶ月以降に有給休暇が付与されること、年に最低5日取得しなければいけないこと、有給申請の仕方などを伝えます。
ここでポイントなのが、いつでも好きにとって良いわけではなく、日々一生懸命働いて義務を果たした上で権利が発生すること、周りに迷惑を掛けないように有給休暇を取得すること、などを伝えます。

有給休暇を頻繁に取られると病院業務が回らないため、あえてスタッフには触れない病院様も少なくないです。
ただ、今はネットでいくらでも有給休暇についての情報を得ることはでき、権利だけを取得して自分勝手に有給休暇を要求するケースも出てきます。
そうならないように、新人の素直な時に正しい有給休暇取得のした方を伝えています。

 

 

新人研修の内容の参考にしていただければ幸いです。

カテゴリ: 評価制度・賃金制度構築黒澤

キャリアアップ助成金の制度見直し

Posted 2022年03月22日 by snc_editor

キャリアアップ助成金は、非正規雇用労働者のキャリアアップを促進するため、

取り組みを実施した企業に助成金が支給される制度です。

動物病院様でも有期雇用労働者を無期雇用や正社員化されたときに

正社員化コースを利用されていることも多いかと思いますが、

このキャリアアップ助成金制度が令和4年4月1日から制度の見直しが行われることになりました。

利用されている病院様は、事前に確認されることをおすすめします。

 

●正社員化コースの見直し内容

 

1.有期雇用労働者から無期雇用労働者への転換助成の廃止

見直し前は、有期雇用労働者から無期雇用労働者への転換で1人あたり、

28.5万円の助成がありましたが、廃止されます。変更後は以下の転換時のみ助成されます。

 

・有期雇用労働者から正規雇用労働者へ転換 1人あたり57万円

・無期雇用労働者から正規雇用労働者へ転換 1人あたり28.5万円

 

2.正社員定義の変更

正社員の定義は現行では、

『同一の事業所内の正社員に適用される就業規則が適用されている労働者』

とされていましたが、変更後は、

『同一の事業所内の正社員に適用される就業規則が適用されている労働者

ただし、「賞与または退職金の制度」かつ「昇給」が適用されている者に限る』

と一文追加されました。

 

3.非正規雇用労働者定義の変更

非正規雇用労働者の定義は現行では、

『6か月以上雇用している有期または無期雇用労働者』

とされていましたが、変更後は、

『賃金の額または計算方法が「正社員と異なる雇用区分の就業規則等」の適用を6か月

以上受けて雇用している有期または無期雇用労働者』

と追加されました。

 

申請予定のある病院様は、申請前にご確認ください。

 

※厚生労働省キャリアアップ助成金リーフレット

https://www.mhlw.go.jp/content/11650000/000900336.pdf

カテゴリ: 採用力強化神原評価制度・賃金制度構築

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