2004年から動物病院専門経営コンサルティングを開始。業界No1の経営コンサルティング実績。一般的な1人コンサルタント対応ではなく、複数名でのチームコンサルティングで動物病院経営をサポートしています。

株式会社サスティナ

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カテゴリー: 黒澤

2022年10月~の最低賃金アップを考える

Posted 2022年09月20日 by snc_editor

皆さんご存知かと思いますが、2022年10月~最低賃金が上がります。

時給ベースで31円アップとなり、過去最高の引き上げ幅です。

 

2021年はコロナの影響で時給ベース1円アップだったことを考えると、引き上げ幅はより大きく感じます。

動物看護師さん、トリマーさん、受付さんは最低賃金に近い給与で雇用しているケースも少なくないため、該当の動物病院様は最低賃金を割ることのないよう、給与の見直しが必須です。

 

たかが31円と思われがちですが、2021年の月収に比べると、1か月あたりおよそ5000円アップ、年間では約60,000円アップすることになります。

複数人の給与見直しをしてベースアップすることを考えると、それなりの金額になります。

 

人件費が上がる分、無駄を省いて効率化する、コスト削減をする、値上げをするなど、検討していただく必要があるかもしれません。

カテゴリ: 評価制度・賃金制度構築黒澤

スタッフが意見を発信する場

Posted 2022年08月29日 by snc_editor

スタッフヒアリングをしていてよく聞くことは、「思っていることはあるが院長先生に言えない」という意見です。

「思っていること」がマイナスの意見であれば言いづらい気持ちはわかりますが、業務改善に繋がるようなプラスの意見でも発信できていない場合が多々あります。

 

それは単純に「意見を発信する場がない」ことが原因であることもあります。

忙しくて日常の業務中に相談する時間がない、定期ミーティングをとる時間もない、など。

 

1番の解決策は上記時間を確保することですが、それが難しい場合は「目安箱」の導入を検討してください。

せっかくの業務改善の意見が発信されることなく埋もれていくのは勿体ないです。

 

ただし、意見を出すことは労力と勇気がいることなので、「目安箱」に意見を出してくれた人を評価するルールを作ると、意見も出やすくなります。

また、意見を出させるだけ出させてフィードバックがないと、意見を出しても意味がないとスタッフは思ってしまうので、必ずフィードバックを行うようにしましょう。

素早いフィードバックがあり改善に繋がれば、「目安箱」に意見を出すことの意義を感じてもらえるため、1番最初の意見の対応はとても重要です。

 

「思っていることがあっても言えない」の理由は様々ですが、「意見を発信する場がない」場合には、ご検討ください。

カテゴリ: 従業員教育黒澤

セルフレジ導入失敗例から考えるデジタル導入の難しさ

Posted 2022年08月29日 by snc_editor

数年前から、セルフレジを導入しているスーパーやコンビニを目にするようになりました。

しかし、その一方で、セルフレジのレーンはガラガラなのに、有人レジは混みあっている場面に出くわすことも多いです。

デジタルに慣れているであろう若者ですら、セルフレジを使っている人は少ないように見受けられます。

 

また、あるスーパーが「従業員の人員不足により、しばらくの間セルフレジは封鎖いたします」という張り紙を貼り、Twitterで話題になっているというニュースがありました。

人手不足を解消するために導入されたセルフレジではありますが、使い方のわからないお客様への説明や対応で人員が取られているのが現状のようです。

 

動物病院のおいても、ネット予約システムやLINE公式アカウント、病院アプリなど様々なデジタル媒体の導入が進んでいます。

しかし、飼い主様の利便性向上やスタッフの効率化のためにデジタルを導入しているのにも関わらず、先述したスーパーのような状況になっては本末転倒です。

デジタル化は今後も進んでいくかと思うので、しっかりと精査をして正しく導入していくことが大切です。

カテゴリ: SNS・LINE活用黒澤

動物病院側に落ち度のないクレームをどう防ぐか

Posted 2022年08月01日 by snc_editor

動物病院様で頻繁にお聞きする悩みの1つに「クレーム」があります。

基本的には病院側の接遇力を上げることで、クレームを減らしていくことは可能です。

しかし一方で、病院側の落ち度はないクレームというものも時に発生します。

 

そういったクレームが起きた場合に、病院側に落ち度がなかったことを証明するため、受付などに防犯カメラを設置する動物病院様も複数あります。

また、電話でも同様に、録音機能を付けているケースも聞きます。

 

クレームは起きないようにすることも大切で、防犯カメラや電話録音機能をクレーム抑止として活用するのであれば、防犯カメラを飼い主様が気付きやすい場所に設置する、電話では「このお電話はサービス向上のため録音させていただきます」といった音声を最初に流すといった手段をとれます。

 

クレーム対応による時間のロスと、対応スタッフの疲弊を考えると、クレーム対策にお金をかけるのも1つかもしれません。

カテゴリ: 飼主様満足度向上黒澤

従業員にとって快適な職場作りが「効率化」の鍵?

Posted 2022年08月01日 by snc_editor

夏場のエアコンの設定温度は何℃にしていますか?

動物病院だと動物や飼い主様が来院することから、少し低めに設定していると思いますが、一般的には「28℃」と言われることが多いですよね。

 

姫路市役所では2019年に実証実験として、夏場のエアコンの設定温度を「25℃」に変更した結果、残業時間が大幅に減ったそうです。

 

エアコンの設定温度を下げた結果、光熱費は月額で7万円増えたものの、姫路市役所はおよそ4000人が勤務しており、残業時間は平均で2.9時間減りました。

人件費に換算するとひと月で4000万円相当。

 

より快適な環境を整えて仕事に取り組む方が、効率的と考えられます。

 

人手不足などから、動物病院では「いかに効率を上げるか」に悩むケースは多いです。

今回のように、エアコン代を節約するといった目先の利益を気にするのではなく、「いかに従業員が快適な環境で仕事ができるか」を考えていくことが効率化につながるかもしれません。

カテゴリ: 従業員教育黒澤

インボイス制度は動物病院にどう影響する?

Posted 2022年07月11日 by snc_editor

2023年10月からインボイス制度がスタートします。

 

インボイス制度とは「適格請求書保存方式」のことで、所定の記載要件を満たした請求書などが「適格請求書(インボイス)」です。

 

インボイスにより消費税の仕入額控除を受けることが可能で、売り手側は取引相手(買い手)から求められた際には、インボイスを交付しなければなりません。

 

動物病院にどのように関わっていくのか、現時点での見解をお伝えします。

 

売上1000万円以上の課税事業者の場合、適格請求書発行事業者として登録を受けるか、受けないかは事業者判断となります。

 

ただし、動物病院の場合、顧客のすべてが一般の飼い主様である場合、適格請求書発行事業者として登録する必要性はありません。

ただし、ペットショップなど事業者と取引や提携をしている場合、また個人のブリーダーが来院する場合など、治療費の領収書としてインボイスを求められる可能性が高いです。

そのような方と取引する場合は、登録が必要になってくるかと思います。

 

とは言え、現状顧客のすべてが一般の飼い主様のみだったとしても、今後、インボイスの発行が求められる可能性は0ではありません。

そのため、適格請求書発行事業者に登録した方が良いのではないかと考えます。

 

来年10月スタートの制度で、まだまだ時間はありますので、自院がどうされるか検討してみてください。

カテゴリ: その他黒澤

人手不足対策 ~効率化の次の一手~

Posted 2022年07月11日 by snc_editor

人手不足は多くの動物病院様が抱える課題です。

採用できたとしても、1人前に育てて、定着してもらうためにモチベーションを維持させることは簡単ではありません。

 

そこで、いかに少ない人数で効率よく業務を回すか、ということに注力されている動物病院様も多いでしょう。

ただし、効率化はどこかで限界が見えてきます。

 

効率化の次の一手として、外注を上手く活用している動物病院様もいらっしゃいます。

 

例えば、電話の自動応答システムの活用です。

看護師さんや受付さんの業務の中で、電話対応は多くの時間を占めます。

ただし、電話対応は意味のあるもの(来院や売上に繋がるもの)だけではありませんし、スタッフが対応せずとも解決する内容も多々あります。

スタッフが電話に出て対応すべき内容と、そうでない内容で振り分けてくれるのが自動応答システムです。

 

また、他の例では、手間のかかる調剤を外注するケースもあります。

1/8錠30日分×2種類といった調剤が仮にあったとして、作業にかかる手間や人件費は案外かかるものです。

動物病院専門の調剤を請け負ってくれる会社もありますので、こういった外注を検討してみるのも1つです。

カテゴリ: 採用力強化黒澤

「心理的安全性」の高い組織とは?

Posted 2022年06月20日 by snc_editor

スタッフが自主的に動かない、意見を言わないというお悩みを聞くことが多々あります。

スタッフ自信に問題があることもありますが、一方でスタッフが意見を言いやすい環境が作れているかも考えてみていただきたいです。

 

1つの指標をご紹介します。

Googleは「チームの生産性を高めるには、心理的安全性を高める必要がある」としています。

「心理的安全性」があるというのは、組織の中で、誰もが安心して自分の考えや気持ちを話し、行動できる状態です。

 

「心理的安全性」を提唱した組織行動学者エイミー・C・エドモンドソン氏は組織の「心理的安全性」を測る7つの質問を挙げています。

 

① このチーム内でミスをしたら、きまって咎められる

② このチームでは、メンバーが困難や難題を提起することができる

③ このチームの人々は、他と違っていることを認めない

④ このチームでは、安心してリスクを取ることができる

⑤ このチームのメンバーには、支援を求めにくい

⑥ このチームには、私の努力を踏みにじるような行動を故意にする人は誰もいない

⑦ このチームのメンバーと仕事をするときには、私ならではのスキルと能力が高く評価され、活用されている

※①、③、⑤の質問は、指標が他と逆になり、否定的な回答がポジティブ傾向

 

自院の組織状態をチェックすると、病院側の改善点も見つかってくるかもしれません。

カテゴリ: 従業員教育黒澤

話題性重視の宣伝効果~落札額8100万円のウイスキー「山崎55年」~

Posted 2022年06月20日 by snc_editor

ここ数日で、高値での落札を2つ目にしました。

 

1つは、長期熟成シングルモルトウイスキー「山崎55年」が米ニューヨークで競売にかけられ、60万ドル(約8100万円)で落札されました。

2020年に日本での販売時は1本330万円。

 

2つ目は、「投資の神様」と称された著名投資家ウォーレン・バフェット氏(91)との昼食会の権利が約1900万ドル(約25億6千万円)で落札されました。

 

日本で有名なのは、大間のマグロの「初競り」でしょうか。

「初競り=すしざんまい」というほど、イメージが強く根付いているかと思います。

 

単なるウイスキー、会食、マグロの値段としては超高額だとしても、全国に名を広める宣伝費としては決して高くない数字なのでしょう。

(会食については名を広める以前に、「投資の神様」から直接話を聞けるという意味合いが強いでしょうが。)

実際、マグロ初競りが行われた後はすしざんまい全店に通常時の倍以上の客が押し寄せるそうです。

 

今回は高額落札というお金を使った宣伝の紹介でしたが、「業界初」や「地域初」となるような取り組みをして話題性を集めるのも1つです。

最近だと猫の腎臓病治療で「AIM」が話題なので、それに絡めた宣伝は話題を生みやすいかもしれません。

また、目新しいわけではありませんが、「キャットフレンドリークリニック」など猫に優しい動物病院のアピールなども、近隣病院がアピールしていなければ「地域初」として宣伝効果は大きいです。

 

様々な視点で、自院を知ってもらうための宣伝を考えいきたいですね。

カテゴリ: その他黒澤

従業員の働きやすさ&人件費抑制対策

Posted 2022年05月30日 by snc_editor

最近、従業員のを意識して働きやすさを意識されている動物病院様が多くなっている印象です。

普段忙しく働いているので、外来が落ち着いているなど、早く帰れるときは早上がりさせてあげたいといったような院長先生の声を聞きます。

 

とは言え、経営をしている以上、売上を上げて、無駄な経費を削減し、利益を確保しないといけません。

そこで、スタッフの働き方の柔軟性がありながら、無駄な人件費をかけないために、変形労働時間制を導入している動物病院様もいらっしゃいます。

 

通常、労働基準法において1日8時間、週に40時間を超える分は残業扱いとなります。

 

例えば、週5日勤務の場合、

 

月曜  8時間勤務

火曜 10時間勤務

水曜  7時間勤務

木曜  7時間勤務

金曜  8時間勤務

ー--------

週合計 40時間

残業   2時間(火曜日分)

 

 

変形労働時間制を導入しているとどうなるでしょうか。

1ヵ月単位の変形労働時間制とは、1ヵ月以内の一定期間を平均し、1週間当たりの労働時間が法定労働時間を超えない範囲内において、特定の日又は週に法定労働時間を超えて労働させることができる制度のことです。

 

制度の詳細を記載すると長くなってしまうので割愛させていただきますが、例えば1ヵ月単位の変形労働時間制を導入し、週平均労働時間を40時間と設定した場合、

 

月曜  8時間勤務

火曜 10時間勤務

水曜  7時間勤務

木曜  7時間勤務

金曜  8時間勤務

ー--------

週合計 40時間

残業   0時間(週40時間を超えていないため)

 

となります。

早上がりや遅出など従業員の働きやすさを実現しつつ、人件費(残業代)も抑えることができます。

 

変形労働時間制を採用するためには、労使協定又は就業規則にて定める必要がありますので、ご注意ください。

カテゴリ: 評価制度・賃金制度構築黒澤

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