2004年から動物病院専門経営コンサルティングを開始。業界No1の経営コンサルティング実績。一般的な1人コンサルタント対応ではなく、複数名でのチームコンサルティングで動物病院経営をサポートしています。

株式会社サスティナ

Mail Magazin
無料動物病院
メルマガ登録
はコチラ

カテゴリー: 北野

人手不足と賃金上昇とオンライン

Posted 2024年06月04日 by snc_editor

北野です。
ニューヨークにある飲食店では、遠く離れたフィリピンスタッフがZoomを介してレジ係を行っているという。

ニューヨークでは最低賃金がどんどん上昇しており、採用も難しくなっている。

英語が話せ、賃金の安いフィリピン人をZoomを介した受付スタッフとして勤務させるサービスである。

この受付スタッフは複数業種、複数店舗の受付を兼ねており、サービス提供側も人員を効率よく使えている。

動物病院業界においてもコロナ禍でオンライン診療の導入が進んだが、結局浸透するまでには至っていない。

オンライン診療には、
・D to P
・D to D to P
などの複数のモデルがあるが、D to P のように飼い主様が獣医師のような専門職と1対1で対する場面ではオンラインが浸透しなかった。

今後はD to D to P のように、病院にいるリアルスタッフを介してオンラインで行う、もしくは受付のような専門職以外をオンラインに変えていく可能性は残っていると感じる。

人手不足と生産性向上の両面を考えていきたい。

カテゴリ: マネジメント北野賃上げ

新人教育を考える

Posted 2024年05月17日 by snc_editor

北野です。
4月には新入社員が入ってきた動物病院様も多いだろう。この時期の課題は新人教育、辞めさせないための入社後フォローなど様々である。

辞めさせないための取組はオンボーディングといい、これまでにも色々な取組を紹介してきた。

今回は従業員教育について考えてみたい。
一口に従業員教育と言っても様々な種類がある。

技術・手順を教える「やり方教育」、社会人とさてのスタンスを教える「あり方教育」などである。

「あり方教育」の延長線上には、「こういう時は、こう対応する」などの、「あり方」をベースとした「対応法教育」がある。

やり方教育はマニュアル化することができるが、あり方教育はマニュアル化ができない。また、その時のシチュエーションなどの文脈によって対応を変える必要があるため、正解が1つでないことも多い。

接遇、ホスピタリティ、クレーム対応などはこの「対応法教育」に含まれてくる。

通常、対応法教育はいわゆるOJTなどの発生タイミングで、先輩がやっていることを見せながら教えることが多い。しかし、見て覚えろという教育手法が時代遅れであることもあるし、クレーム対応などでメンタルにきてしまうと退職リスクも高まるなど、非常に取扱いの難しいテーマであった。

これらの課題をどう解消するかを考えた結果、一つの答えに辿り着いた。それは、
・暗黙知の形式知化
・インプットとアウトプットの掛け算
などである。

理屈はここでは省くが、要は「病院がこれまで体験してきたことを誰もが疑似体験できる場を作る」ということである。

この疑似体験という学習プロセスは、講義を受けるといった従来学習の18倍の定着効果があると言われている。

やり方は以下である。

(1) 基礎知識を学ぶ

疑似体験をすることは有用ではあるが、基礎知識が無いと話についていけない。話について行けないと思考停止となる。まずは基礎知識を簡易的にでも学ぶ。

(2)他者の経験を知る

「処方するお薬を渡し忘れたら」など、特定のシチュエーションにおける、他者の対応方法を聞く。その対応方法も1人ではなく複数人分を聞くと、手札を増やすことができる。

(3)自身の考えを述べる

間違いを気にせず、自分であればどう対応したか?を述べる。未体験事項であっても話す。話す(アウトプット)というプロセスを経ることで、自分の中での思考プロセスが整理されていく。

(4)他者経験について議論する

複数人分の対応方法を聞いたら、自身の意見も含めて参加メンバー全員で「どうすればもっと良い対応ができたか?」と議論する。議論することで、対応方法の統一性や相互理解を深めることができる。

これらを、短時間でも良いので、定期的に実施し疑似体験を深めていく。このプロセスを経験いただくと、新人スタッフでも見違えるような対応を見せるようになってくる。

疑似体験を経て、
「こんなことも起きるんだ」、「こういう対応があるんだ」など、心準備と対応の複数手札を持てたことが大きいだろう。これを見ていると、できないのではなく、知らなかっただけということに気付かされる。

このプロセスをぜひ導入していただきたいのだが、どう導入すればよいのか分からない。という動物病院様も多いかもしれない。

弊社サービスの紹介となり恐縮ではあるが、これらを導入するための場作りとして、「まなべる。すごろく」という教材を作成した。

既に先行販売分は会員様を中心に完売し、現在第2次販売を開始している。

下記サイトに詳細があるので、ご興味を持って頂いた場合にはご覧いただきたい。忙しいフィラリアシーズンが終わり、従業員教育に本腰を入れられる時間が作れるようになってくる。

ぜひ、ご活用頂きたい。

【まなべる。すごろく】
https://sustaina.hp.peraichi.com/sugoroku

 

カテゴリ: 北野従業員教育評価制度・賃金制度構築

リーダーを選ぶ基準

Posted 2024年04月19日 by snc_editor

北野です。
お客様とお話ししていると、
一定規模以上の病院様では、
人事的な話題が多い。

その中でも頭を悩ませるのは、
誰を上に引き上げるか?
という物差しについてである。

年功序列、目に見える能力が優秀、
面倒見が良い、人間性など
様々な物差しがある。

そんな物差しを持つ上で、
ある書籍で紹介されていた基準が
参考になるため紹介したい。

①すぐにあきらめる
②できない言い訳をする
③危機感がない
④成果が出ない理由を外部要因にする
⑤やるべきことを「自分がやらなくていい理由」を見つけてやらない
⑥ミスをしても謝らない
⑦ミスをしても、バレないようにごまかす
⑧人が見ていないところでサボる
⑨うそをついてごまかす
⑩トラブルから逃げる

これらの要素を上が持っていると、
その素養を下も持つようになるので機能しなくなる。

もちろん全てを満たす人は少ないため、
その人の持つ一番悪い部分が、
下に影響を与える場合にどうなるか?
を判断基準にするとよいとのことである。

なかなか難しい人間性としての部分の
言語化基準である。

ぜひ参考にしていただきたい。

カテゴリ: 動物病院の経営北野教育評価制度・賃金制度構築

テクニックは正しく使う

Posted 2024年04月05日 by snc_editor

北野です。
心理学的効果を活かした手法に
ザイオンス効果というものがある。

これは、何度も接触を繰り返すことで興味や好意を持つようになる、
という心理学的効果である。

顧客との情報発信の重要性で語られることが多い。
できる限り短期間に接触することや、効果のある接触回数には限りがあるなど、
様々な使い方があるのだが、意外と知られていないことの1つに、
ネガティブな状態を持ち直す方法では無い、ということである。

ネガティブな状態で繰り返し接触されると当然印象が良くなることはなく、
さらにネガティブな状態にしかならない。

ザイオンス効果が最も効果を発揮するのは、
「好きでも嫌いでもないフラットな状態」であるという。

ザイオンス効果を期待する場面は、
DMやニュースレターなどの情報発信であろう。
しばらく来ていない飼い主様にも情報を届け再来院を狙っていく。

しかし、ザイオンス効果を狙うならば、
どこかで上限を切らないと、
ネガティブな状況にしかならず、
負が負を呼ぶことにもなりかねない。

よく知られた方法であるため、
適切に使用しないと正しい効果が出ることはない。

伝える相手をしっかりと見据えた情報発信をしていただきたい。

カテゴリ: マーケティング北野情報発信媒体の整備

仕事のものさしを柔らかくする

Posted 2024年03月29日 by snc_editor

北野です。
ある書籍によると、上長と部下との関係において、上長には「縦横の仕事のものさし」があるという。

縦のものさしは仕事に求めるクオリティと成果、横のものさしは仕事のやり方進め方の多様性だという。

上長になる人は一般的に仕事における成果を上げている人であり、過去の成功体験に基づくものさしを持っている。

自分にも思い当たるが、このものさしのみで部下の仕事を判断すると、コミュニケーションも上手くいかなくなり、結果自身が巻き取る必要性にかられてくる。

動物病院の現場においては、仕事のできる看護師さんがいつまでも仕事を下に振れないという状況をよく見かけるが、このものさしによるものが大きいだろう。

下の仕事を見るときに、自分のものさしによってどれくらい判断しているかを常に意識しなければならない。

時には締め、時には緩める。
そういった感覚を持てないと忙しいという状況からは抜け出せない。ぜひ、そういうスタッフさんを見かけたら、一緒に考えてあげていただきたい。

カテゴリ: マネジメント北野教育

見せ方を変えれば特徴に

Posted 2024年03月22日 by snc_editor

北野です。
怒って手が付けられない猫ちゃん、
いわゆるシャーシャー猫限定の譲渡会が、
大盛況だったという話を聞いた。

一般的には、デメリットとなるであろう、
「シャーシャー」をその子の個性として、
訴求した結果だという。

この話を聞いたスタッフさん自身も、
実はシャーシャー猫が大好きだという。
他の猫にはない魅力があるとのこと。

このように見せ方を変えれば、
デメリットも魅力に変わり、
それが好きな相手にピッタリとはまる。

また、この「シャーシャー猫」は
病院に来たくても連れてきにくい、
連れて行ける時には病気が進行しているという
問題も抱えている。

動物病院として、
こういった層にどうすれば来ていただけるか?
というアプローチ方法も検討していきたい。

カテゴリ: 動物病院の経営北野時流解説

効果的な学び方

Posted 2024年03月15日 by snc_editor

北野です。
アメリカの研究機関によって提唱され、
文部科学省も導入している、
ラーニングピラミッドという考え方がある。

これは、アクティブラーニングという、
能動的な学びを根底としている。

講義を受ける学び方に比べて、
ディスカッションする、他の人に教える
などを交えることで、
最大18倍もの学習効果が得られるという。

これを院内で行うには、
相互にコミュニケーションが発生する場を
作り上げる必要がある。

特に年次に関係なく、
・自分の意見を言う
・他の人の意見を疑似体験する

ということが最も重要となる。

弊社では、
この効果的な学び方を促進できるよう、
「まなべる。すごろく」という教材を開発している。

既に1次販売分は完売し、
もうすぐ2次販売分のご案内を開始する。

従業員教育に役立てていただきたい。

カテゴリ: 動物病院の経営北野従業員教育

ワークスタイルシンク

Posted 2024年03月08日 by snc_editor

北野です。
ある企業様の取組で、ワークスタイルシンクというものがある。
これは、働き方のスタンスを相互に知るためのワークである。

人員が増えてくると、性別・年代・職種による意識差など、
様々な要因で「働くこと」に関する価値観が異なってくる。

「なぜこういう発言をするんだろう?」
「なぜこういう行動をするんだろう?」

と自分の価値観と異なる発言・行動があった場合、
理解できずに困ることが多い。
実は自身も他人に対して同様に思われている可能性もある。

各人の発言や行動には、その人の価値観が反映されており、
それを知ることで、相手を理解することが可能となる。

ワークを行う際にはシートを用いるが、
以下のような項目を使用する。

【獣医療的項目】
・できるようになりたい処置
・できるようになりたい手術
など

【働くスタンス項目】
・最も気分が乗りやすい時間帯(午前・昼間・夕方・夜間)
・成長したいスピード感(早く・普通・ゆっくりと)
など

【ミーティング】
・積極的に発言できるタイプ?それとも話を振って欲しい?
など

となる。

もちろん全ての価値観を無条件で受入れる必要はないが、
まずは理解するところからスタートすべきである。

お互いのことをもっとよく知ることができれば、
組織運営はスムーズにいくことも多い。

忙しい時期だからこそ、
互いを知ることを行ってみてはどうだろうか。

カテゴリ: マネジメント動物病院の経営北野

AI活用による可処分時間の最大化

Posted 2024年02月10日 by snc_editor

北野です。

先日来、会員様と動物病院における
AI活用のアイディアを練っている。

まずはこんなことできたらよいね!
という全体像構想からではあるが、
各パーツは揃ってきている。
全体が繋がることができれば理想ではあるが、
まずは一定部分から始めることになりそうである。

最近ディスカッションした院長とは、
院長の代わりをAIにさせようという話になった。
AI院長である。

これはどういうことかというと、
院内のあらゆるルールや判断基準は
院長の頭の中にあり、
それをAIに置き換えようというものである。

つまり、院内で最大の情報排出機関である
院長の可処分時間を最大化しようという取組である。
院長の時間が増えれば、
より多くの取組に時間を費やすことが出来る。

AI 院長の登場による院長の時間効率化から
まずは始めていきたいと思う。

カテゴリ: マネジメント動物病院の経営北野

文化と規律

Posted 2024年02月02日 by snc_editor

北野です。
先日、大規模病院様への視察にお伺いした。

過去に私がお伺いしてきた動物病院様の中でも、
特に完成度が高く、一緒にお伺いした院長方の満足度も非常に高いものであった。

内容については守秘義務の都合上、詳細には書けないが、
完成度の基盤となっているのは長年の組織文化作りにあると感じる。

まず、全員が口を揃えて絶賛されたのは、
院内のキレイさ、整理整頓などの、いわゆる5Sの徹底である。
この完成度が本当に高い。

飼い主様が立ち入るスペースはもちろんのこと、
従業員のみが過ごすスペースまでもが徹底されている。
男性用のロッカー室まで整理整頓されている光景はまるでモデルルームのようであった。

「整理整頓の秘訣は口を酸っぱくして言うこと」と言われていたが、
やり切る、継続する、拡げる文化作りを長年にわたって作られてきたことが
この病院様の強さであると感じた。

この文化の上に時流に適した新しい施策が随時実行される。
強い組織には強い文化がある。

文化の重要性を改めて感じさせていただいた。

カテゴリ: 動物病院の経営北野

Search

Archive


関連サイト

  • 獣医師転職SNC
  • 動物看護師転職・派遣SNC
  • トリマー派遣SNC
  • 動物病院求人採用ナビ
  • ONLINE STORE