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カテゴリー: マネジメント
「知る→わかる→できる」に致命的なステップ
Posted 2024年04月06日 by
先日ある方が、学習のモデルについて興味深いことを発言していた。
「知る→わかる→できる」というプロセスは、今の時代の流れを表していると。
共感できる意見があると「知る」と、そのとっていた意見の事を「わかっている」ととらえ、自分の意見として発信する「できる」。
しかし、これらのステップには、ある致命的な重要なことがない。
それは「考える」というステップだ。
自分が共感できる意見をとりいれ、発信しているため感覚的であり、「考える」というステップが抜けている。
では、このようなステップで発信する時代の中で、「考える」とは何か?
それは、「否定する」という事だ。
人は「肯定の生き物」であるため、否定される事にストレスを感じる。
そのため、意見を否定する事に対して、反論するために初めて「考える」というステップに進むと言う。
獣医師は、診断や治療を考える上で、常に根拠を基に考える癖がついているが、
新卒の動物看護師の中には、まだまだ根拠を考える癖がついていない上、上記のような「考える」というステップを踏まずに過ごしてきた。
まずは、「考える」ステップを踏むために、意見を否定してみたり、根拠を求めてみて良いと思う。
仕事のものさしを柔らかくする
Posted 2024年03月29日 by
北野です。
ある書籍によると、上長と部下との関係において、上長には「縦横の仕事のものさし」があるという。
縦のものさしは仕事に求めるクオリティと成果、横のものさしは仕事のやり方進め方の多様性だという。
上長になる人は一般的に仕事における成果を上げている人であり、過去の成功体験に基づくものさしを持っている。
自分にも思い当たるが、このものさしのみで部下の仕事を判断すると、コミュニケーションも上手くいかなくなり、結果自身が巻き取る必要性にかられてくる。
動物病院の現場においては、仕事のできる看護師さんがいつまでも仕事を下に振れないという状況をよく見かけるが、このものさしによるものが大きいだろう。
下の仕事を見るときに、自分のものさしによってどれくらい判断しているかを常に意識しなければならない。
時には締め、時には緩める。
そういった感覚を持てないと忙しいという状況からは抜け出せない。ぜひ、そういうスタッフさんを見かけたら、一緒に考えてあげていただきたい。
ワークスタイルシンク
Posted 2024年03月08日 by
北野です。
ある企業様の取組で、ワークスタイルシンクというものがある。
これは、働き方のスタンスを相互に知るためのワークである。
人員が増えてくると、性別・年代・職種による意識差など、
様々な要因で「働くこと」に関する価値観が異なってくる。
「なぜこういう発言をするんだろう?」
「なぜこういう行動をするんだろう?」
と自分の価値観と異なる発言・行動があった場合、
理解できずに困ることが多い。
実は自身も他人に対して同様に思われている可能性もある。
各人の発言や行動には、その人の価値観が反映されており、
それを知ることで、相手を理解することが可能となる。
ワークを行う際にはシートを用いるが、
以下のような項目を使用する。
【獣医療的項目】
・できるようになりたい処置
・できるようになりたい手術
など
【働くスタンス項目】
・最も気分が乗りやすい時間帯(午前・昼間・夕方・夜間)
・成長したいスピード感(早く・普通・ゆっくりと)
など
【ミーティング】
・積極的に発言できるタイプ?それとも話を振って欲しい?
など
となる。
もちろん全ての価値観を無条件で受入れる必要はないが、
まずは理解するところからスタートすべきである。
お互いのことをもっとよく知ることができれば、
組織運営はスムーズにいくことも多い。
忙しい時期だからこそ、
互いを知ることを行ってみてはどうだろうか。
人が増えるときに注意したいこと 社会的手抜き
Posted 2024年03月08日 by
経営者の仕事としての組織論とは
Posted 2024年02月14日 by
先日、ある方が、「経営者は、優秀だが自分の組織に不適切な人を排除しても仕事が回るようにするのが仕事」と発言していた。
世の中、多様性と呼ばれ様々な人が活躍できるチャンスがあるが、組織が突き進もうとする中で、足並みを乱してしまう人は組織が壊れる原因にもなる。
軍人が、多様な人が集まっても、しっかりと作戦を遂行できるのは、過酷な訓練という、ふるい分けにより少なくとも精神面などでクリアした人が残る。つまり、多様性が画一化に繋がり組織がまとまっていく。
優秀な方でも、足並みを乱す人は組織の死に繋がるため、作戦に参加させないか、昔であれば失脚させてしまう事もあったようだ。
ビジネスにおいては、過酷な訓練は出来ないため、理念などで組織をまとめていくしかない。
そして、業務をどんなに優秀な人でも足並みを乱す人がいる場合は、早めに代わる人を見つける、もしくは、人材を育てていく。どうしても人材育成が上手くいかない場合は、機械やシステムに頼っていくか、アウトソーシングしていくという方法がとられていく。
落ち着いた時に、ぜひ組織のバランスを振り返っていただきたいと思う。
「平等」と「公平」のあいだに
Posted 2024年02月12日 by
動物病院のスタッフ様からヒアリングをしていると、「平等」と「公平」の違いを誤解されていると感じる。
辞書などによれば、それぞれ以下である。
平等…偏りや差別がなく、みな等しい事。全員に同じものを提供する事
公平…全てのものを同じように思う事。判断や処理などが偏っていない事。全員に同じ結果を提供する事。
この違いを理解しつつ、バランスを取ることはとても難しい。
飼い主様に対しても、組織の中でリーダーが下の子達に対して扱う事も同様である。
物を分配したり、何かのサービスを提供する場合、以下の3つ原理のどれかに当たる。
1.必要原理…必要としている人に多く分配する。
2.平等原理…結果や貢献度に関わらず均等に分配する。
3.公平原理…「結果を出した」「会社に貢献した」などに多く分配する。
「えこひいき」と不満を述べる方は、どうしても2の平等原理を求める。
実際、私の前職での会社でも、従業員から「生理休暇を有給休暇にしろ」という不満が出たことがあった。
自分がコントールできない生理に対して、無給扱いになるのはおかしいというのが意見だった。
そのような不満に対して、世界的に生理休暇をどういう扱いをしているか、世間の会社はどのように対応しているかを調べて、従業員に説明した。
従業員に対して、平等に扱いたいという想いがあるが、自分の会社が世間的に公平で正しい「公正」に対応したいと感じたからである。
ぜひ、「平等」と「公平」に迷った際は、「世間一般的な対応はどうか?」「どういう風に考えて対応しているか」を考えていただきたいと思う。
AI活用による可処分時間の最大化
Posted 2024年02月10日 by
北野です。
先日来、会員様と動物病院における
AI活用のアイディアを練っている。
まずはこんなことできたらよいね!
という全体像構想からではあるが、
各パーツは揃ってきている。
全体が繋がることができれば理想ではあるが、
まずは一定部分から始めることになりそうである。
最近ディスカッションした院長とは、
院長の代わりをAIにさせようという話になった。
AI院長である。
これはどういうことかというと、
院内のあらゆるルールや判断基準は
院長の頭の中にあり、
それをAIに置き換えようというものである。
つまり、院内で最大の情報排出機関である
院長の可処分時間を最大化しようという取組である。
院長の時間が増えれば、
より多くの取組に時間を費やすことが出来る。
AI 院長の登場による院長の時間効率化から
まずは始めていきたいと思う。
社員の声を大切に-日清食品が築くオープンなコミュニケーション-
Posted 2024年01月19日 by
社内のコミュニケーションを活性化することが大切です。それによって、従業員が持つアイデアやクリエイティビティが引き出され、新しい取り組みやプロジェクトが生まれる可能性が高まります。
日清食品のカップヌードルやどん兵衛のCMを皆さん一度はご覧になったことがあるのではないでしょうか?
中毒性のあるリズムとシュールな展開により、異例のヒットを記録している模様です。
日清食品がCMを制作するにあたり、広告会社の協力は仰ぐが丸投げはせず、宣伝部のメンバー自身が案をつくることが大きな特徴です。
また、週1回ペースで開かれる社長と宣伝部員との定例ミーティングが開かれます。驚くことに、この会議を部署問わず全社員がリアルタイムでオンライン視聴できるとのこです。総務部であったとしても生産部であったとしても、ただ業務をこなすのではなく、クリエイティビティーを大事にしています。営業部隊にとっても取引先へのアピール材料になりえたりします。
また、上層部が従業員のアイデアを真剣に受け入れ、評価する姿勢も重要です。これによって、従業員は自らのアイデアに自信を持ち、積極的に提案し続けることができます。制約や否定のない環境が整うことで、より多くの斬新なアイデアが生まれ、企業の競争力向上に繋がります。
コミュニケーションの4毒素
Posted 2024年01月17日 by
某生命保険会社の賃上げニュースで思う事
Posted 2023年12月19日 by
某生命保険会社が来年度に7%程度賃上げを検討しているというニュースがありました。
どの業界も人材不足という時代の中で、賃金面で人材の確保や維持の狙っております。
賃金に関しては、我々もスタッフさんと面談を行っていると、まず出てくる不安や不満に挙げられる事です。
なかには、「自分たちは手術や雑用など、院長と比べて沢山の業務をやっているのに、こんなに給与が低いのはおかしい」という意見の聞いたこともあります。
昨今、値上げや税金が増えているなど切迫している状況を踏まえると、そのような意見が出てくる気持ちも分からなくもありません。
ただ、私自身、そういったスタッフさんに抜けていると感じることは、「自分たちが給与をもらえる環境を作っているのは、誰か?そして、全ての責任を負っているのは、誰か?」という視点です。
動物病院を開業したり、経営する上では、お金が必要になります。
銀行から借りたお金を返済する責任は、経営者である院長ですし、仮に売上が悪くて赤字になっても、身銭を削って給与を支払うのも院長です。
世の中には、「人からお金をもらう額=責任の重さ」という考えもあります。
院長含め上に上がる人ほど、求められる結果や負っている責任はとても大きくなります。
給与アップを求めるスタッフさんには、任される責任が増えるよう、日常業務を問題なくこなすなど信頼を増やしていく事を心がけていただければと思います
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