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カテゴリー: 佐藤
多様化する誹謗中傷とビジネスへの繋がり
Posted 2024年04月23日 by
法規制強化の中で、徐々に増える○○薬局。
Posted 2024年04月09日 by
ここ1,2年で処方箋なしで医薬品を購入できる零売薬局の件数が徐々に増えている。
調剤薬局が全国で6万店舗あるうちの、零売薬局は100店舗程度であるため、
まだまだ件数としては少ないが、零売薬局専用のチェーン薬局を中心に増えている。
厚生労働省も今年の1月に法規制を強化したが、
患者のメリットとしては、病院に行く時間がとれない場合でも購入できる点や薬によっては安く入手できる点がある。
一般的に、法改正や法規制など発生するときは、新しいビジネスチャンスがあると言われている。
獣医療業界への影響を踏まえてチェックしていきたい。
「知る→わかる→できる」に致命的なステップ
Posted 2024年04月06日 by
先日ある方が、学習のモデルについて興味深いことを発言していた。
「知る→わかる→できる」というプロセスは、今の時代の流れを表していると。
共感できる意見があると「知る」と、そのとっていた意見の事を「わかっている」ととらえ、自分の意見として発信する「できる」。
しかし、これらのステップには、ある致命的な重要なことがない。
それは「考える」というステップだ。
自分が共感できる意見をとりいれ、発信しているため感覚的であり、「考える」というステップが抜けている。
では、このようなステップで発信する時代の中で、「考える」とは何か?
それは、「否定する」という事だ。
人は「肯定の生き物」であるため、否定される事にストレスを感じる。
そのため、意見を否定する事に対して、反論するために初めて「考える」というステップに進むと言う。
獣医師は、診断や治療を考える上で、常に根拠を基に考える癖がついているが、
新卒の動物看護師の中には、まだまだ根拠を考える癖がついていない上、上記のような「考える」というステップを踏まずに過ごしてきた。
まずは、「考える」ステップを踏むために、意見を否定してみたり、根拠を求めてみて良いと思う。
自身の過去の発言や投稿にご注意を
Posted 2024年03月08日 by
先日、ある動物病院のスタッフ様から、個人情報の特定が怖いと相談されることがあった。
ホームページのスタッフ紹介が掲載されていると、学歴とか調べられるのが怖いという話だった。
学歴・経験などは、動物病院業界だけでなく様々な業界・業種で、お客様などに調べられる物なので、学歴など気にされるようであれば、負けないように実績を作るしかないものである。
一方で、気を付けていただきたい事としてはSNSなどでの過去の発言などである。
前職で、著名人、投資家、起業家と新たに関わる際、自身の関係者やビジネスへの悪影響を防ぐために、簡単ではあるが、身辺調査などをしていたが、過去のSNSでの発言を見つけて驚くことがある。
よくマスコミやネット界隈では、政治家の過去の発言を取り上げて、攻撃や揚げ足取りをすることがあるが、一般の方も例外ではないと感じる。
著名人と比べて、目立たなかったり、ハンドルネームを使用しているなどで、ほぼほぼ特定が出来ないが、ふとした瞬間に特定が出来てしまう事がある。
ネット界隈では、「黒歴史」や「デジタルタトゥー」とも呼ばれたりするが、SNSやブログなどネットでの過去(特に学生時代)の発言や投稿には気を付けていただきたいと思う。
ターゲットの不安・不満を解消だけではダメ
Posted 2024年03月06日 by
消費者に刺さるキーワードを考える際、ターゲットの不安・不満の分析そして考察が重要だと実感する。
例えば、食器洗浄機が誕生した当初、一番のターゲットは主婦であるため、主婦が抱える不満の「家事」が楽になることをPRにして宣伝をしていたそうだ。
しかし、結果はふるわなかった。
そこでメーカーは、ターゲットの主婦の日常生活を徹底的にリサーチしたところ、ある潜在意識が分かった。
それは「主婦は家事をしっかりやるべき」という意識だ。
当時、主婦同士、姑含め家族から「家事を楽する=家事の手を抜く」という見られ方があった。
そのため、家事の負担を家電で解消する事に、主婦は罪悪感を感じさせてしまい、購入の障壁になっていた。
そこで、メーカーは「家事を楽する」という罪悪感に対して、「家族(特に子供)と一緒にいられる時間を増やしませんか」というキャッチフレーズを打ち出し、購入を後押しした結果、売れるようになった。
マーケティングの世界には、消費者に購入してもらう際、購入するための理由づけが重要とも言われている。
昨今、生活に使えるお金が少なくなってきた時代であるため、「安い商品があるのに、こんなに高額なお金を支払ったのか」という罪悪感が生まれやすくなっている。
だからこそ、そのような罪悪感を無くすために、商品やサービスへの後押しが重要となる。
例えば、ドラックストアなどでオムツ商品をみていると、少し高めのものは「蒸れにくく、肌に優しい」など赤ちゃんにとって、メリットがあることをPRしていた。
おそらく「オムツへの投資=赤ちゃんへの愛情」という風に転換するようにして後押ししていると思われる。
ぜひ、商品やサービスのPRする際は、ターゲットが抱える不安・不満を解消するキーワードを考えるとともに、解消する事で発生する罪悪感などの感情を考え、購入を後押しするキャッチコピーを考えてみてほしい。
経営者の仕事としての組織論とは
Posted 2024年02月14日 by
先日、ある方が、「経営者は、優秀だが自分の組織に不適切な人を排除しても仕事が回るようにするのが仕事」と発言していた。
世の中、多様性と呼ばれ様々な人が活躍できるチャンスがあるが、組織が突き進もうとする中で、足並みを乱してしまう人は組織が壊れる原因にもなる。
軍人が、多様な人が集まっても、しっかりと作戦を遂行できるのは、過酷な訓練という、ふるい分けにより少なくとも精神面などでクリアした人が残る。つまり、多様性が画一化に繋がり組織がまとまっていく。
優秀な方でも、足並みを乱す人は組織の死に繋がるため、作戦に参加させないか、昔であれば失脚させてしまう事もあったようだ。
ビジネスにおいては、過酷な訓練は出来ないため、理念などで組織をまとめていくしかない。
そして、業務をどんなに優秀な人でも足並みを乱す人がいる場合は、早めに代わる人を見つける、もしくは、人材を育てていく。どうしても人材育成が上手くいかない場合は、機械やシステムに頼っていくか、アウトソーシングしていくという方法がとられていく。
落ち着いた時に、ぜひ組織のバランスを振り返っていただきたいと思う。
「平等」と「公平」のあいだに
Posted 2024年02月12日 by
動物病院のスタッフ様からヒアリングをしていると、「平等」と「公平」の違いを誤解されていると感じる。
辞書などによれば、それぞれ以下である。
平等…偏りや差別がなく、みな等しい事。全員に同じものを提供する事
公平…全てのものを同じように思う事。判断や処理などが偏っていない事。全員に同じ結果を提供する事。
この違いを理解しつつ、バランスを取ることはとても難しい。
飼い主様に対しても、組織の中でリーダーが下の子達に対して扱う事も同様である。
物を分配したり、何かのサービスを提供する場合、以下の3つ原理のどれかに当たる。
1.必要原理…必要としている人に多く分配する。
2.平等原理…結果や貢献度に関わらず均等に分配する。
3.公平原理…「結果を出した」「会社に貢献した」などに多く分配する。
「えこひいき」と不満を述べる方は、どうしても2の平等原理を求める。
実際、私の前職での会社でも、従業員から「生理休暇を有給休暇にしろ」という不満が出たことがあった。
自分がコントールできない生理に対して、無給扱いになるのはおかしいというのが意見だった。
そのような不満に対して、世界的に生理休暇をどういう扱いをしているか、世間の会社はどのように対応しているかを調べて、従業員に説明した。
従業員に対して、平等に扱いたいという想いがあるが、自分の会社が世間的に公平で正しい「公正」に対応したいと感じたからである。
ぜひ、「平等」と「公平」に迷った際は、「世間一般的な対応はどうか?」「どういう風に考えて対応しているか」を考えていただきたいと思う。
無意識にうごかされる消費者達
Posted 2024年02月02日 by
先日、あるハンバーガーチェーン店が、面白いキャンペーンを行った。
それは消費者に出店候補地を募集させ、賞金を出すというものである。
従来であれば、世帯数や過去の出店時のデータなどから、どれくらいの顧客が見込めるかなど細かいマーケティングリサーチを行ったり、候補地を探すなどの手間がかかる。
しかし、今回の取り組みは、ハンバーガーチェーンのファンを有効活用した、候補地が集まるだけでなく、それぞれの物件の投稿数から、ニーズも見込める。手間をかけず、コストも抑えて全てを満たせるキャンペーンである。
こういう消費者やファンを利用した施策は、ゲームとの相性がやはり良い。
10年前にスタートしたGPSを利用した陣取りゲームは、ユーザーが遊ぶ事で、より正確な地図を作ったり、ユーザーの特性情報を収集できた。
また、2,3年前には、マンホールの写真をユーザーが撮影して投稿するゲームが期間限定で誕生した。
これにより、従来であれば業者が1つ1つのマンホールを調査する必要があったが、ゲームによりマンホールの写真を迅速に集める事で、劣化状況を把握できる仕組みを作った。
このように、コストをかけずに消費者が無意識に自社にとって有効な情報を集めてくるマーケティングの施策はある。
弊社が提案するマーケティング施策でも、飼い主様のある心を利用し、動物病院の認知度をアップさせるものもあった。
ぜひ、今後マーケティング施策を考える際は、いかにコストをかけずに、そして消費者の心理を上手く利用したものを考えていただければと思う。
某生命保険会社の賃上げニュースで思う事
Posted 2023年12月19日 by
某生命保険会社が来年度に7%程度賃上げを検討しているというニュースがありました。
どの業界も人材不足という時代の中で、賃金面で人材の確保や維持の狙っております。
賃金に関しては、我々もスタッフさんと面談を行っていると、まず出てくる不安や不満に挙げられる事です。
なかには、「自分たちは手術や雑用など、院長と比べて沢山の業務をやっているのに、こんなに給与が低いのはおかしい」という意見の聞いたこともあります。
昨今、値上げや税金が増えているなど切迫している状況を踏まえると、そのような意見が出てくる気持ちも分からなくもありません。
ただ、私自身、そういったスタッフさんに抜けていると感じることは、「自分たちが給与をもらえる環境を作っているのは、誰か?そして、全ての責任を負っているのは、誰か?」という視点です。
動物病院を開業したり、経営する上では、お金が必要になります。
銀行から借りたお金を返済する責任は、経営者である院長ですし、仮に売上が悪くて赤字になっても、身銭を削って給与を支払うのも院長です。
世の中には、「人からお金をもらう額=責任の重さ」という考えもあります。
院長含め上に上がる人ほど、求められる結果や負っている責任はとても大きくなります。
給与アップを求めるスタッフさんには、任される責任が増えるよう、日常業務を問題なくこなすなど信頼を増やしていく事を心がけていただければと思います
「報・連・相」は古い?新たなキーワードとは
Posted 2023年12月18日 by
社会人として「報・連・相」は、どんな企業や動物病院に就職しても、口うるさく言われるほど当たり前の言葉です。
しかし、時代の流れによって、ここ数年「報・連・相」から、変わりつつあります。
もともと「報・連・相」は、組織の上下をつなぐ重要な役割をしていました。
・指示した業務がどこまで進んでいるかの把握
・物事が問題なく進めるための確認
・把握していない課題の発見
などです。
「報・連・相」は、同調圧力や集団行動を好む日本人にとっては、とても良いものでした。
しかし、一部、時代にそぐわないところが出てきました。
「報・連・相」の「相」の部分です。
相談は大事ですが、自分で解決策などを考えず指示待ち人間が増える、新しいアイデアが生まれないという点です。
この傾向は、特にトップダウンを行っているところが強くなります。
また、組織の人数が増えていくほど院長やリーダーへの負担が大きくなります。
そういった事を防ぐため、数年前から「かくれんぼう(確・連・報)」へ変わりつつあります。
「こういう問題が発生しました。解決するために、こういう事をしたいと思いますが、よろしいですか」という「確認」に対して、院長やリーダーが判断する。
これにより、スタッフ一人一人の自分たちで解決策を考える事を促すようにしていく事が出来ます。
指示待ち人間が多くて困るが、相談なく勝手にやられても困るという動物病院様は、少しやり方を「かくれんぼう」に変えてみてください。
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