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カテゴリー: 動物病院の経営
約40年ぶり? 労働法の大幅改正か
Posted 2025年11月07日 by
労働法が大幅に改正される事が検討されている。
まだ2025年秋の時点で、法案として成立しているわけではなく審議会などで審議されている段階ではある。
今後、改正として検討されているものは以下である。
・法定休日の特定義務
・勤務間インターバル制度の義務化
※勤務終了後から次の勤務開始まで11時間を確保する。例えば残業などで21時に勤務終了したら、翌日は8時以降しか勤務開始できない。
・有給休暇の賃金算定における通常賃金方式の原則化
・つながらない権利に関するガイドラインの策定
※労働時間外の電話やメールなどの連絡に対する応答を拒否できる権利
・法定労働時間週44時間の特例措置の廃止
※現在、常時10名未満の小規模事業場は、特例として週44時間の勤務が認められている
など
動物病院業界にとっても、影響を受けるものが多々ある。
現段階で対応すべき事ではないが、本格的に法案が成立した際は対応を迫られる。
今から準備しておくか、成立してから対応するか検討してもらいたい。
小さな兆候と時代の流れ
Posted 2025年11月02日 by
先日、医療グループの責任者の方と話す機会があった。
介護施設の買収した後の苦労、へき地での医師不足の話など話す事ができた。
大きな経営母体であっても、医師不足や経営難により大学に買収するというケースもある。
様々な小さな兆候が、起こり始めている時代ともいえる。
その小さな兆候を一つ一つアンテナをはって、時代の流れにのっていければと思う。
レガシーを遺せるか
Posted 2025年10月31日 by
元トヨタ自動車の会長である神谷 正太郎 氏は経営者の段階について、以下のような言葉を遺している
第1段階:社長個人でお金を儲けようとする時期。
第2段階:会社として利益を生み、蓄積を考える時期。
第3段階:売上高や社員を含めて、会社全体を大きくしたいと願う時期。
第4段階:人や組織作りに一生懸命になる時期。
第5段階:業界や、世の為、人の為に尽くす時期。
第6段階:死んだとき悪口をいわれないように努める時期
規模感に違いはあれど、第4,第5段階にいる院長先生が多いように感じる。
私自身、ほんの少しではあるが経営者でいた時プロデューサー的な方から、こんな言葉をよく言われていた。
「自分が死んでも天国にお金は持っていくことはできない。でも、思い出や功績だけは持っていくことができる。そして、功績の中で後世の人々のためにレガシーを遺すことを大事にしなさい」
前職でかかわった偉大な方でも、80歳という年で後世の人々のために、持続可能な世界を作るための活動や称える賞を作ったりしていた。
獣医療や経営者として成功している方も多くいるだろうが、ぜひレガシーを遺すような事に興味があれば実行いただきたいと思う。
SNS,AIは「悪貨は良貨を駆逐する」を加速させるか
Posted 2025年10月30日 by
経済の言葉で「悪貨は良貨を駆逐する」という言葉がある。
元々は、「質の良い硬貨と悪い硬貨が世の中に混在した場合に、悪い硬貨が流通しやすい」という意味合いがあったが、昔より悪人がはびこるような治安の悪い状態を揶揄する際にも使われてきた。
SNS,AIが活用されるようになり、別の意味の「悪貨は良貨を駆逐する」が誕生してきたように感じる。
それは「間違った情報が広まっていく」という意味合いである。
SNSでは、メディアで著名人やコメンテーターが発言したことが、取り上げられ拡散されることがある。
その中には歴史や事実を知らずに、安易に発言したものがあり、その発言に多くの人々がSNS上で同調するケースが多々見られる。
その発言の良い悪いは、受け取る人によって判断が分かれるところではあるが、歴史的に間違っているという事が分かっているものについて、世の中的に良い発言と評価され、それが常識となっていく方向に「悪貨は良貨を駆逐する」と思わざるえないように感じる。
今のところ、AIはSNSの内容を参考にせず、昔ながらのSEOを基に情報の質を判断するような仕組みになっていると聞くが、今後はどのようになるか…
色々気を付けてみていきたいと思う。
生成AI時代に問われる「本質的な思考力」
Posted 2025年10月23日 by
日々、診察や経営でお忙しい院長先生方も、おそらく「ChatGPT」をはじめとする生成AIという言葉を耳にされているかと思います。
私は日頃から生成AIを活用しており、今や手放せない「右腕」のような存在です。例えば、経営の課題に行き詰まった際、これまでの考えを整理して生成AIに問うと、ネット上の膨大な情報を整理し、質の高い示唆を与えてくれます。特に最近の推論モデルは、専門性の高い質問に対しても、詳細な調査に基づいた回答を返してくれるため、頼れる「相談相手」となっています。
しかし、この便利なAIと私たちの「知性」の関係について、先日、あるコラムを読み、大変考えさせられました。
日本経済新聞に2025年3月24日に掲載されたFinancial Timesのコラム「人間の知性は衰退を始めたか」です。この記事では、OECD(経済協力開発機構)による「学習到達度調査(PISA)」の最新結果が紹介されています。これは、15歳の生徒が読解力、数学、科学の3分野をどの程度活用できているかを測る調査です。
衝撃的なことに、世界全体で見ると、2012年頃からスコアは頭打ちになり、その後は大きく落ち込んでいるというのです。また、この思考力や問題解決能力の低下傾向は、10代だけでなく、成人にも同様に見られるとのこと。
これは、情報がオンラインで常に手に入るようになった時期と重なります。記事では、「活字離れは視覚メディアへの移行が進んだ結果ではないか」と考察しています。
私たちは、思考を検索エンジンやSNS、そして生成AIに「アウトソーシング」し過ぎていないでしょうか?
かつては、何かを学ぶ際、本を調べたり、自分の頭で深く考えるプロセスがありました。この能動的な探求を通じて、思わぬ情報と結びつき、新たな発見やアイデアの飛躍が生まれる「セレンディピティ(偶発的な幸運)」が起こっていました。
しかし、今は断片的な情報が次々と流れてくるSNSを受動的・感覚的に消費する傾向が強まっています。この「思考のアウトソーシング」の結果が、OECD調査が示す「知性の衰退」だとしたら、生成AIの進化は、この傾向をさらに加速させるでしょう。
院長先生に問われる「生成AIとの接し方」
この流れの中で、私たちに問われているのは、「生成AIとの接し方」です。これは、日々の診察、診断、そして動物病院の経営にも共通する重要なテーマです。
生成AIは、最新の治療法や疾患の情報を整理したり、経営指標の分析を手伝ったりする強力なツールになり得ます。しかし、最終的な診断を下し、治療方針を決定し、病院という組織を導くのは、院長先生ご自身です。
理想的な関係は、「熟練の外科医と、その有能な助手」の関係に似ています。
■ 有能な助手(生成AI)は、手術中に必要な器具を最適なタイミングで手渡し、バイタルデータや既往歴といった大量の情報を瞬時に確認し、術者の負担を軽減します。彼らは、次のステップを予測し、的確な準備を整えます。
■ しかし、メスを握り、状況に応じて判断を下し、手術の成否の責任を負うのは、あくまで外科医である院長先生ご自身です。
外科医は、多くの情報収集や準備作業を助手に任せていますが、「命を救う」という本質的な自分の仕事はアウトソーシングせず、自らの技術と判断力で完遂します。
私たちは、生成AIを思考を深めるための「最高の対話相手」として活用すべきです。
■ 自分の頭でまず深く考える。(診断仮説を立てる)
■ 考えを明確な文章にして生成AIに質問する。(稀な症例や最新論文の情報を検索・整理させる)
■ 返ってきた回答を鵜呑みにせず、それを叩き台にしてさらに深く考える。(症例への適応を判断する)
便利さに頼りすぎるあまり、ご自身の「本質的な思考力」、つまり「獣医療の核となる判断力」や「経営者としての決断力」をAIに委ねてしまわないよう、自らを律することが求められる時代に入っています。
生成AIを「強力な熟練の助手」として駆使し、院長先生の専門性と判断力をさらに磨いていくこと。これが、これからの動物病院経営の成功の鍵となるでしょう。
小顔整体プティシュシュに学ぶ“動物×サービス”の価値
Posted 2025年10月21日 by
― 動物病院でも応用できる、新しい差別化のアイデア
首都圏にある「小顔整体プティシュシュ」。こちらは顔の左右差やフェイスラインに特化した小顔整体サロンですが、人気の理由は施術だけではありません。店内には“看板猫”がいて、施術中にお客さまのそばでくつろいだり、遊んだりしています。
猫の存在が自然に体験価値を高め、SNSでもよく話題になります。
ただの整体ではなく、「猫と一緒に過ごす特別な時間」を提供しているのです。
異業種×動物で付加価値を生む、非常にわかりやすい成功例と言えます。
プティシュシュの事例からわかるのは、動物をサービスの中心に置くだけで、いくつかの効果が生まれることです。
◆安心感・癒し:動物がそばにいることで自然にリラックスでき、気分も軽くなります
◆体験価値の向上:施術だけではなく、特別な体験として楽しめます
◆拡散力・話題性:かわいい動物はSNSでも広まりやすく、認知につながります
この考え方は整体だけでなく、カフェやヨガ、ホテルなど他の業界でも応用可能です。「動物+〇〇」で体験価値を設計する発想は、どの業界においても参考になると思います。
動物病院でも、プティシュシュの考え方を応用できます。
ポイントは、「診療だけではなく、他業種的な価値を掛け合わせること」です。
◆ペット向け施術・体験型サービス
ペットのマッサージやリハビリ指導を短時間体験できるコーナーを設けることで、診療のついでに“プラスアルファの価値”を提供できます。ペットの健康や体験価値を高めることで、来院の理由にもつながるでしょう。
動物は癒しだけでなく、人と人をつなぐ媒介者としての力も持っています。
プティシュシュのように、異業種の要素を掛け合わせて体験価値を設計すれば、動物病院も「診療だけではない価値」を地域や飼い主さまに届けられます。
診療+体験+健康を組み合わせることで、次世代の動物病院像が見えてくるでしょう。
プティシュシュは、その考え方をわかりやすく示す好例です。
三流は頑張り、二流は目標を追い求め 一流は…
Posted 2025年10月16日 by
先日、プロアスリートの心構えについて聞く機会があった。
その中で、目標の危険性について触れられていた。
以前、ブログにて「『作業』と『業務』の違い」について書かせていただいたが、
「目標を目的になる危険性である」の事である。
スポーツの世界では、ハードな練習メニューがある。
素振り1000回など多々あるだろう。
その際、プロアスリートはメニューをこなす事が目的にならないように気を付けているという。
ハードな練習メニューを行う目的は「試合に勝つため」であり、練習をこなす事ではない。
そのため、プロのアスリートは、目的(「なぜ、それをするのか?」という根本的な理由や意義)を突き詰めつつ、目標(目的を達成するための具体的な到達点や行動指針)をしっかり考えるという。
目的が「試合に勝つため」であるからこそ、練習の気分が乗らなかったり調子が悪い時は、思い切ってオフにするという。
調子が悪い時に無理して練習して、悪い癖を体に染み込ませないためだ。
同様な事はビジネスの世界でも言える。
「売上」という目標がある。
そのために営業であれば、何度もロールプレイングをしたりする。
しかし、ロールプレイングをやっているうちに、やった事に満足し実践されないというケースもあり得る話でもある。
また、「売上」を達成するという意識が強くなりすぎ、強引な営業をかけてしまい、売上は達成したが、顧客満足度を下げるという本末転倒な事が起こりえる。
一流は、目的の合成性を徹底的に追求していくものである。
日本生まれの赤ちゃんの内3%が外国人という事実
Posted 2025年10月15日 by
スタッフ面談で思う事
Posted 2025年10月07日 by
年末になり、スタッフ一人一人と面談を行う動物病院が増える時期かと思う。
そういった面談の時に、よく聞く悩みが「スタッフが心を開いてくれない」とか「面談をしてみたが成果がでない」である。
行った面談について、リーダー側とスタッフ側の両方にヒアリングしてみると、原因は以下の2点がある。
1.面談の場で教えようとする
2.聞き上手になりきれていない
1に関しては、スタッフから悩みや意見を言うと、その悩みの解決方法を話してしまったり、意見に対して反論をしてしまうというケースである。面談を行う側は立場上、スタッフの悩みを解決しなくてはと思って話してしまうのである。
これをやってしまうと、スタッフ側は話を聞いてもらえない悩みを分かってもらえないと思ってしまい、面談が不完全に終わってしまう。そのため、まずは聞く姿勢が重要である。
2に関しては、聞き上手になるための環境づくりや行動に問題がある。
例えば、面談が長引いて時間を気にする仕草を見せたり、疲労感を見せたり、スタッフの意見に対して行動をしないという事がある。
スタッフからすれば、話を切り上げたいという風に見えたり、悩みなどを打ち明けても意味がないという風にとられてしまう。
面談を行う院長、マネージャー、リーダーは忙しいという事はスタッフも分かっているが、上記のような姿勢や行動を示してしまうと、スタッフ側としては心を開く事を拒んでしまうようになる。
まだ面談をされていない方は、気を付けていただき面談の時間が無駄にならないようにしてもらえればと思う。
成長するゲーミフィケーション市場
Posted 2025年10月03日 by
近年、ゲーミフィケーションを使った取り組みが多々増えてきている。
ゲーミフィケーションとは、ゲーム的な要素を様々なものに入れ込む事でユーザーのモチベーションやエンゲージメントを高めるものである。
昔でいればポイントカードやスタンプなどが該当するかと思うが、2012年の井上 明人氏の書籍「ゲーミフィケーション」から、注目を浴びてきたような印象である。
※あくまでも個人の認識ではあり、ゲーム業界など専門家から異論はあるかと思うが…)
近年はアプリなどにより、子供向けの学習を促すものがあったり、ある化粧品会社は肌年齢を測定し、利用状況に応じてプレゼントを行うものもある。
また、ある製造現場では工場の作業成果をゲームにしている。
作業を頑張れば頑張るほど、ゲーム内の島が発展しランキングも表示される。
これにより他のメンバーとの競争を促すようになり、良い循環ができている。
今後、ゲーミフィケーションは広がっていくだろう。
ある調査会社によればゲーミフィケーション市場は2023年が2.61兆円だったが、2027年には6兆円規模になると予想している。
ゲーミフィケーションを上手く取り入れる方法など模索していきたい
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