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カテゴリー: 動物病院の経営
新卒・実習生指導に効く!FFS理論で理解する性格タイプとマネジメント
Posted 2025年07月25日 by
入社から約3ヶ月が経ち、新卒スタッフも職場に慣れてきたこの時期は、今後長く続けてもらうためのフォローや指導が特に重要です。
また、夏休みや春休みなどの長期休暇には多くの学生が実習に訪れ、職場は活気づく一方で、指導の手間も増えます。そんなタイミングで活用したいのが「FFS理論」に基づくマネジメント方法です。
FFS理論は、ストレスと性格の関係を科学的に分析し、人の思考や行動の特性を5つの因子とストレス値で客観的に把握します。これにより、個人の強みや課題を見極め、チーム編成やコミュニケーションを最適化することができます。
今回は特に、「拡散性」と「保全性」という、真逆の性格タイプに注目します。
「拡散性」は自由で柔軟、好奇心旺盛。新しいことにすぐ挑戦し、行動も速い反面、飽きっぽい傾向があります。一方「保全性」は安定志向で慎重派。計画的に物事を進め、丁寧な仕事ぶりですが、新しいことには慎重に対応します。
この二つのタイプは性格も仕事の進め方も対極にあるため、同じ指導では誤解やストレスを生みやすいです。例えば、保全性タイプに「自由にやってみて」と丸投げすると不安を招き、拡散性タイプには細かいマニュアルが創造性を妨げる恐れがあります。
だからこそ、指導者はスタッフのタイプを見極め、保全性には安心感を持たせる丁寧な指導を、拡散性には自由度を持たせつつ定期的に振り返りをする指導を心がけるとスムーズな指導が可能になります。
この時期は新卒や実習生が職場に馴染み始める大切なタイミングです。FFS理論を活用し、心理的な視点を取り入れた指導を実践することで、スタッフの成長をしっかり支えられます。こうした取り組みを通じて、チーム全体で質の高いケアと円滑な運営を目指していきましょう。
今後も学びを深め、実践していくことがチームの活力に繋がると思っています。
売るためには値下げしかないのか…
Posted 2025年07月25日 by
私は保険会社に一時勤めていたことがある。
とはいっても、勤めていたと言えるほど長く勤めていない期間ではあるが。
コールセンターで生命保険を販売していた。
相手は既に契約があるお客様であるため、見直しであったり保険を追加で販売するなどしていた。
営業活動をしていると、勉強の一環として様々なメンバーの通話記録を聞く事が出来た。
記録を聞いてみると、様々なタイプの営業スタイルがあった。
・ただ単に自社の商品を説明するだけの人
・統計データを使って、保障を手厚くさせ保険料(単価)アップを試みる人
・必要な保障のみヒアリングして保険設計だけする人
などだ。
初めの2人は、売り込みの意識が強く、お客様の事を考えていない「売り手本位」の仕方だった。
そのため営業成績はあまり良くなかった。
タイミングよく医療保険の見直しを考えていたりするお客様に当たると売れる程度である。
一方、3人目は、見直しのお客様に必要な保障のみ設計し、保険料も抑えていたためお客様に寄り添った営業であった
つまり「買い手本位」であった。
3者で比べてみた時、お客様の立場で考えると3人目のほうがお客様のニーズをくみ取り、保険料も抑えられていたため営業成績は良かった。
しかし、段違いで営業成績を上げた4人目のスタイルがあった。
4人目は、見直しのお客様に対して、目的の医療保険の話だけでなく、お子さんの話であったり、ご家族の話などヒアリングしていた。
奥様が専業主婦で小さいお子さんがいる男性が相手だった場合、以下のような会話があった。
営業「あなたが亡くなった時、奥様はどうされるのですか?」
お客「生活のために仕事しないといけないね。」
営業「仕事するようになった場合、お子さんはどうするのですか?時短であったり、ご両親が近くにて学校が終わると面倒をみるとかする感じですか?」
お客「時短とかだと生活が厳しいかもね。両親が近くにいないし…」
とお客様も想定していなかった状況だった様子だった。
結果、医療保険だけでなく、終身や学資保険も販売することができた。
3人目が医療保障を絞って値下げするような保険の売り方に対して、4人目はヒアリングや質問し、お客様から不安や将来像を答えさせ保険を販売できた。
お客様が商品を買うという行動は、「商品の価値>コスト」をお客様が感じることで起こる。
値下げすることは「コスト=料金」と考えてお客様に買っていただく。
一方、4人目は「コスト=家族の将来への不安」と考えて、お客様に想起させることで買っていただく事に成功した。
メンバーの営業の録音を聞いて、「営業は、商品の説明をして売り込むではなく、お客様になぜ必要かをお客様自身に気づかせて買っていただくもの」と実感した。
医療AIモデル「MedGemma」で思う事
Posted 2025年07月17日 by
先日、Googleが医療AIモデル「MedGemma」を公開した。https://deepmind.google/models/gemma/medgemma/
X線、CT、皮膚の病変、病理スライド、眼底画像などの画像に対して臨床的な所見や診断候補を返答できる。
実際、医療テストMedQAで、87.7%の正答率をたたき出したそうだ。
診断補助ツールとして目覚ましい活躍が期待される。
一方で、それら診断補助ツールを使った誤診の予防策やガイドラインに関して、より一層早く出さないといけなくなってきた。
自動運転の分野では事故の責任に関して以前より議論されている。
現状では、ブレーキや定速運転などの運転支援機能に関しては、ドライバーには運転を引き継ぐ事が義務付けられており免責にはならない。
今回の診断補助ツールに関しても、最終的には医師や獣医師になる事は変わらないところではある。
そういった結果、診断補助ツールを過信した誤診であったり、ツールの結果を信用せず医師や獣医師の判断による誤診など色々誤診の可能性が考えられる。
診断補助ツールが、医師や獣医師のサポート役として活躍する部分がありつつも、逆に責任を負わせるものの諸刃の剣という存在になりつつあると思える。
人手不足を補う〇〇と〇〇
Posted 2025年07月11日 by
総務省の「労働力調査」によれば、日本の労働市場はこの四半世紀で大きな変化が2つ起きているという。
1つめは「女性の労働参加の急増」である。
15~59歳までの女性の就業率が、2000年は58.7%に対して現在は74.4%まで上昇している。
世界的に女性の社会的進出が求められる流れの中で、主要先進国野中でも日本が最も急増しているという結果だ。
2つめは「高齢者の就業率の急増」である。
男性の60~64歳の就業率は、2000年は65.1%であったが、現在は84.4%となっている。
この数字は、、15~59歳の就業率に追いついてしまったという。
一方女性のほうも、四半世紀で60代前半の女性の就業率は37.8%から63.8%まで急上昇した。また、60代後半の女性の就業率は2012年から2023年までの間に27.8%から43.1%まで上昇している。
このような上昇の背景は、年金の支給開始年齢の引き上げや継続雇用制度の普及に伴ったものと考えられる。
人手不足などを女性と高齢者が補っていると言える結果だろう。
今後の動きを注意してみていきたい。
迫りくる薬剤師の獣医領域への進出
Posted 2025年07月10日 by
先日、東京薬科大が獣医療における薬学研修プログラムの開発を発表した。
薬剤師の職能の拡大を目的とし、保険薬局・ドラッグストア勤務の薬剤師に対して獣医療の獣医領域の学習機会を増やすプログラムを開発する。
厚労省の統計によれば、薬剤師の人数は、2022年3月時点で190,735人(令和4年 医師・歯科医師・薬剤師統計の概況)
一方、調剤薬局は、2022年3月時点で6万2375軒(令和4年度衛生行政報告例の概況)ある。
※ちなみに2024年3月時点は6万2828軒
単純計算で調剤薬局1軒に対して、薬剤師が3.05名在籍している事になる。
近年、調剤薬局は「医療費の削減」、「後継者不足」、「経営不振」などにより倒産やM&Aが増えているという。
こういった背景から考えると、今回の研修プログラム開発は、調剤薬局による獣医療の領域への進出のきっかけとした調剤薬局の生き残りや薬剤師の雇用確保を目的としている可能性がある。
今度の動向を注意してみていきたい。
東京薬科大学プレスリリースhttps://www.toyaku.ac.jp/pharmacy/newstopics/2025/0626_6783.html
カンヌライオンズ2025
Posted 2025年07月04日 by
今年も素晴らしい広告を評価するカンヌライオンズ2025が終了した。
受賞作品の中に興味深いものとしてユニリーバの「VaselineVerified」である。
海外では、TikTokやYouTube、InstagramなどSNSでワセリンの美容ハックの投稿が流行っているそうだ。
夜のスキンケアの保湿としての使い方、革靴に塗るなど、ワセリンの役立つ方法もあれば、中には危険な使い方であったりデマと思われるものもあった。
ユニリーバにとってみれば、デマが広まる事は信頼を失うという課題に直面した。
そこでユニリーバは、科学者や専門家共に、これらのハックについて科学的に検証し、公式として認められたハックには「VaselineVerified」を付けることで、ワセリンの有用な使い方を広く宣伝し市場拡大を行いつつ、信頼度をアップさせることに成功した。
世の中の流れを上手く利用しつつ、自社のブランド力をアップさせた例である。
Vaseline Verified
(https://youtu.be/ApwxlBruV90?si=9qBX_WEtQyyXhqI_)
飽きられるほとの……
Posted 2025年07月03日 by
あるマーケターが自身が飽きてもやり続けたほうがいい事があるという。
それは、
広告
関東圏内でインプラントで有名な「きぬた歯科」は看板などあらゆる媒体に広告を出し続けている。
出し続けている理由は、「インプラント自体めったにやる事ではないが、いざやる事を検討する際に真っ先に『きぬた歯科』と想起させるため」という。
そして、人は忘れる動物である。そのため、いつでも想起していただくよう広告を出し続けているという。
広告を出す側としては、「長年やってきたから飽きただろう」、「広告費を削減したい」など思う部分がある。
しかし、広告のコスパが良いものはどの媒体かなど色々考えつつ、広告を出し続けることが重要だという。
ディープフェイクと戦わざる得なくなる時代
Posted 2025年06月27日 by
近年、AIがとてつもないスピードで進化をしていっている。
AIが生成する動画でも、TIKTOKやYoutubeで以下のような動画が誕生してきた。
・歴史上の出来事の実況もの
・おとぎ話を実写もの
・実際に行うと危険なチャレンジもの
・著名人がある投資話を推奨させるもの
などなど
始めの3つはある程度AIが生成した画像や動画を見たことがある人にとっては、偽物と判断が付くが、経験がない方にとっては信じてしまう可能性が高くなってきた。
最後の「著名人がある投資話を推奨させるもの」は、俗にいう「ディープフェイク」と呼ばれる悪意をもって本物のように見せる動画である。
NHKが「創られた“真実” ディープフェイクの時代」という番組の中で、専門家が「AI自身がディープフェイクかどうかを判断する時代になってきた」と言って高度さを語っていた。
ディープフェイクは、科学的に根拠や検証が足りていない疑似科学、陰謀論などの信憑性を増すための目的や、現代の医療・獣医療を批判する際の説得材料として活用されるだろう。
科学者・医療従事者・獣医療従事者は、ディープフェイクと戦わざる得ない時代が来ていると感じる。
※「創られた“真実” ディープフェイクの時代」はこちらから見れます(有料)。https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2025145093SA000/index.html
令和時代のリーダーシップ ~今までのリーダーシップは古い?~
Posted 2025年06月26日 by
先日、ある有名ビジネスコーチが、令和時代のリーダーシップについてショート動画で話をしていた。
近年昔ながらのリーダーシップは機能してこなくなってきたという。
リーダーシップというと以下のようなものがある。
・リーダーシップ…単語のとおり、人々を導いていくもの
・ビジョン経営…ビジョン(将来にあるべき姿)に向けて進んでいくもの
・理念経営…「こうあるべき」という理念に沿った経営
これらが、なかなか上手く機能しなくなってきた。
そういった令和の時代にあったリーダーシップは「リード・フォー・シップ」だという。
1人1人のやり方やその人の在り方に合った、やるべき事をテンプレート型にして、切々とこなさせてあげられるような指揮者的なリーダーシップだという。
経営者やリーダーにとって、とても高度な事が求めらえる時代になってきたと感じるものである。
“熱中症に強い動物病院”という信頼のつくり方
Posted 2025年06月20日 by
〜飼い主に届く情報発信と夏のブランディング〜
2025年の夏が始まり、全国的に気温の高い日が続いています。
動物病院の現場ではすでに、「散歩のあとに様子が変だった」「呼吸が荒くなっていた」という相談が増えており、今年の暑さは例年以上にペットの体調に影響を与えています。
特に注意したいのは、小型犬や短頭種、高齢のペットたち。
体温調整が難しく、暑さに対して敏感な子たちにとって、少しの油断が体調不良や命の危険につながることもあります。
そうした中で、動物病院に求められるのは、診療技術だけではありません。
「暑さに対して、どう対策してくれているのか」
「事前に、どんな情報を伝えてくれるのか」
こういった“伝え方”と“気づかせ方”が、飼い主様にとって大きな安心感を生みます。
たとえば、SNSやLINEで発信する夏のミニ情報。
「暑い日にお散歩するときは地面の温度にも注意」「室内でもエアコンの風の当たり方に差が出ることがある」といった、日常のちょっとした工夫は、飼い主様にとってすぐ実践できる価値ある情報です。
また、院内での声かけや掲示物、チェックリストなども「予防意識の高い病院」としての印象を育ててくれます。
こうした取り組みを続けることで、「この病院はうちの子のことを本気で考えてくれている」という信頼が積み上がっていきます。
さらに、これらの熱中症対策を“夏限定の施策”にとどめず、季節ごとに変化する健康リスクへの対応として位置づけることで、年間を通じて一貫性のあるブランディングが可能になります。
「春はフィラリアやノミダニ」「夏は熱中症」「秋冬はシニアケアや免疫管理」
そうした季節に応じたメッセージを継続的に発信することが、“通い続けたくなる病院”としての世界観づくりにもつながります。
熱中症への取り組みは、病院として特別なことをするというよりも、「当たり前のことを、丁寧に、先回りして伝える」ことの積み重ねです。
この“丁寧さ”こそが、選ばれる理由になり、リピーターや口コミを自然と生み出す力になります。
今年の夏、あなたの病院が「熱中症に強い病院」として、地域の飼い主様たちから一目置かれる存在になることを願っています。
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