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カテゴリー: 動物病院経営コンサルティングブログ
人手不足を補う〇〇と〇〇
Posted 2025年07月11日 by
総務省の「労働力調査」によれば、日本の労働市場はこの四半世紀で大きな変化が2つ起きているという。
1つめは「女性の労働参加の急増」である。
15~59歳までの女性の就業率が、2000年は58.7%に対して現在は74.4%まで上昇している。
世界的に女性の社会的進出が求められる流れの中で、主要先進国野中でも日本が最も急増しているという結果だ。
2つめは「高齢者の就業率の急増」である。
男性の60~64歳の就業率は、2000年は65.1%であったが、現在は84.4%となっている。
この数字は、、15~59歳の就業率に追いついてしまったという。
一方女性のほうも、四半世紀で60代前半の女性の就業率は37.8%から63.8%まで急上昇した。また、60代後半の女性の就業率は2012年から2023年までの間に27.8%から43.1%まで上昇している。
このような上昇の背景は、年金の支給開始年齢の引き上げや継続雇用制度の普及に伴ったものと考えられる。
人手不足などを女性と高齢者が補っていると言える結果だろう。
今後の動きを注意してみていきたい。
迫りくる薬剤師の獣医領域への進出
Posted 2025年07月10日 by
先日、東京薬科大が獣医療における薬学研修プログラムの開発を発表した。
薬剤師の職能の拡大を目的とし、保険薬局・ドラッグストア勤務の薬剤師に対して獣医療の獣医領域の学習機会を増やすプログラムを開発する。
厚労省の統計によれば、薬剤師の人数は、2022年3月時点で190,735人(令和4年 医師・歯科医師・薬剤師統計の概況)
一方、調剤薬局は、2022年3月時点で6万2375軒(令和4年度衛生行政報告例の概況)ある。
※ちなみに2024年3月時点は6万2828軒
単純計算で調剤薬局1軒に対して、薬剤師が3.05名在籍している事になる。
近年、調剤薬局は「医療費の削減」、「後継者不足」、「経営不振」などにより倒産やM&Aが増えているという。
こういった背景から考えると、今回の研修プログラム開発は、調剤薬局による獣医療の領域への進出のきっかけとした調剤薬局の生き残りや薬剤師の雇用確保を目的としている可能性がある。
今度の動向を注意してみていきたい。
東京薬科大学プレスリリースhttps://www.toyaku.ac.jp/pharmacy/newstopics/2025/0626_6783.html
カンヌライオンズ2025
Posted 2025年07月04日 by
今年も素晴らしい広告を評価するカンヌライオンズ2025が終了した。
受賞作品の中に興味深いものとしてユニリーバの「VaselineVerified」である。
海外では、TikTokやYouTube、InstagramなどSNSでワセリンの美容ハックの投稿が流行っているそうだ。
夜のスキンケアの保湿としての使い方、革靴に塗るなど、ワセリンの役立つ方法もあれば、中には危険な使い方であったりデマと思われるものもあった。
ユニリーバにとってみれば、デマが広まる事は信頼を失うという課題に直面した。
そこでユニリーバは、科学者や専門家共に、これらのハックについて科学的に検証し、公式として認められたハックには「VaselineVerified」を付けることで、ワセリンの有用な使い方を広く宣伝し市場拡大を行いつつ、信頼度をアップさせることに成功した。
世の中の流れを上手く利用しつつ、自社のブランド力をアップさせた例である。
Vaseline Verified
(https://youtu.be/ApwxlBruV90?si=9qBX_WEtQyyXhqI_)
飽きられるほとの……
Posted 2025年07月03日 by
あるマーケターが自身が飽きてもやり続けたほうがいい事があるという。
それは、
広告
関東圏内でインプラントで有名な「きぬた歯科」は看板などあらゆる媒体に広告を出し続けている。
出し続けている理由は、「インプラント自体めったにやる事ではないが、いざやる事を検討する際に真っ先に『きぬた歯科』と想起させるため」という。
そして、人は忘れる動物である。そのため、いつでも想起していただくよう広告を出し続けているという。
広告を出す側としては、「長年やってきたから飽きただろう」、「広告費を削減したい」など思う部分がある。
しかし、広告のコスパが良いものはどの媒体かなど色々考えつつ、広告を出し続けることが重要だという。
ディープフェイクと戦わざる得なくなる時代
Posted 2025年06月27日 by
近年、AIがとてつもないスピードで進化をしていっている。
AIが生成する動画でも、TIKTOKやYoutubeで以下のような動画が誕生してきた。
・歴史上の出来事の実況もの
・おとぎ話を実写もの
・実際に行うと危険なチャレンジもの
・著名人がある投資話を推奨させるもの
などなど
始めの3つはある程度AIが生成した画像や動画を見たことがある人にとっては、偽物と判断が付くが、経験がない方にとっては信じてしまう可能性が高くなってきた。
最後の「著名人がある投資話を推奨させるもの」は、俗にいう「ディープフェイク」と呼ばれる悪意をもって本物のように見せる動画である。
NHKが「創られた“真実” ディープフェイクの時代」という番組の中で、専門家が「AI自身がディープフェイクかどうかを判断する時代になってきた」と言って高度さを語っていた。
ディープフェイクは、科学的に根拠や検証が足りていない疑似科学、陰謀論などの信憑性を増すための目的や、現代の医療・獣医療を批判する際の説得材料として活用されるだろう。
科学者・医療従事者・獣医療従事者は、ディープフェイクと戦わざる得ない時代が来ていると感じる。
※「創られた“真実” ディープフェイクの時代」はこちらから見れます(有料)。https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2025145093SA000/index.html
令和時代のリーダーシップ ~今までのリーダーシップは古い?~
Posted 2025年06月26日 by
先日、ある有名ビジネスコーチが、令和時代のリーダーシップについてショート動画で話をしていた。
近年昔ながらのリーダーシップは機能してこなくなってきたという。
リーダーシップというと以下のようなものがある。
・リーダーシップ…単語のとおり、人々を導いていくもの
・ビジョン経営…ビジョン(将来にあるべき姿)に向けて進んでいくもの
・理念経営…「こうあるべき」という理念に沿った経営
これらが、なかなか上手く機能しなくなってきた。
そういった令和の時代にあったリーダーシップは「リード・フォー・シップ」だという。
1人1人のやり方やその人の在り方に合った、やるべき事をテンプレート型にして、切々とこなさせてあげられるような指揮者的なリーダーシップだという。
経営者やリーダーにとって、とても高度な事が求めらえる時代になってきたと感じるものである。
“熱中症に強い動物病院”という信頼のつくり方
Posted 2025年06月20日 by
〜飼い主に届く情報発信と夏のブランディング〜
2025年の夏が始まり、全国的に気温の高い日が続いています。
動物病院の現場ではすでに、「散歩のあとに様子が変だった」「呼吸が荒くなっていた」という相談が増えており、今年の暑さは例年以上にペットの体調に影響を与えています。
特に注意したいのは、小型犬や短頭種、高齢のペットたち。
体温調整が難しく、暑さに対して敏感な子たちにとって、少しの油断が体調不良や命の危険につながることもあります。
そうした中で、動物病院に求められるのは、診療技術だけではありません。
「暑さに対して、どう対策してくれているのか」
「事前に、どんな情報を伝えてくれるのか」
こういった“伝え方”と“気づかせ方”が、飼い主様にとって大きな安心感を生みます。
たとえば、SNSやLINEで発信する夏のミニ情報。
「暑い日にお散歩するときは地面の温度にも注意」「室内でもエアコンの風の当たり方に差が出ることがある」といった、日常のちょっとした工夫は、飼い主様にとってすぐ実践できる価値ある情報です。
また、院内での声かけや掲示物、チェックリストなども「予防意識の高い病院」としての印象を育ててくれます。
こうした取り組みを続けることで、「この病院はうちの子のことを本気で考えてくれている」という信頼が積み上がっていきます。
さらに、これらの熱中症対策を“夏限定の施策”にとどめず、季節ごとに変化する健康リスクへの対応として位置づけることで、年間を通じて一貫性のあるブランディングが可能になります。
「春はフィラリアやノミダニ」「夏は熱中症」「秋冬はシニアケアや免疫管理」
そうした季節に応じたメッセージを継続的に発信することが、“通い続けたくなる病院”としての世界観づくりにもつながります。
熱中症への取り組みは、病院として特別なことをするというよりも、「当たり前のことを、丁寧に、先回りして伝える」ことの積み重ねです。
この“丁寧さ”こそが、選ばれる理由になり、リピーターや口コミを自然と生み出す力になります。
今年の夏、あなたの病院が「熱中症に強い病院」として、地域の飼い主様たちから一目置かれる存在になることを願っています。
カテゴリ: SNS・LINE活用WEB マーケティングWEBマーケティングコミュニケーションその他マーケティング動物病院の経営動物病院経営コンサルティングブログ
Googleが発表した「AIモード(AI Mode)」で思う事
Posted 2025年05月22日 by
Google が開発者会議にて「AIモード(AI Mode)」を発表した。
Googleはキーワード検索からAIを用いた高度な対話型検索へと次のステップに進歩していく。
Googleレンズで培ってきた画像検索を基に、カメラで対話しながら検索を行う事ができる。例えば人が倒れた際、カメラで症状をみせれば適切な応急処置の提案を行いつつ、場合によってはAIが代わりに救急車を呼ぶなどもできるようになるだろう。
また、過去のGoogleサービスの利用履歴から、その人にあった観光プランなどの提案などもできるようになる上、新幹線などの予約や購入代行も行えるようになると言う。
ますますAIによる進化が注目を浴びてくる。
進化に向けた対策は、どうしていたら良いか。
そのヒントは、今までやってきたSEO対策だろう。
元々、GoogleのSEO対策の根本的なコンセプトは、「ユーザーファースト」である。つまり、ユーザーが求める最適かつ品質の高い情報を提供する事を重要視している。
「SEOで上位に表示される情報」=「Googleが高く評価している情報」という事だろう。
今後のAIの進化に対して、地道にSEO対策を行っていくべきだろう。
引用:https://blog.google/intl/ja-jp/products/explore-get-answers/google-search-ai-mode-update/
効果的なチームはどういうチームか?
Posted 2025年05月21日 by
よく動物病院様から聞く悩みに「チームビルディング」がある。
チームとしてまとまりがなかったり、会議をしても意見がでず最終的にはリーダー的な存在のメンバーなど一部のメンバーからしか意見が出ないという悩みを聞く。
そういった悩みの解決のヒントは、Googleが出しているかもしれない。
Googleは「効果的なチームはどういうチームか?」という問いに答えるために、180チームを対象に、チームの構成(メンバーの性格やスキル、年齢・性別などの属性など)とチームメンバーの関係性などがチームの効果性にどう影響するかを調べた。
その結果、「心理的安全性」など5つの要因が重要であるという事が分かった。
「心理的安全性」とは、「自分が和を乱すのではないか」とか「無知や無能と思われないだろうか?」などの心配する必要がなく、安心して発言したり行動できると感じられる環境である。
この「心理的安全性」は、和を重んじたり、マウンティングなどしやすい日本にとっては難しい事かもしれない。
Googleの調査結果を基に、変化できるかどうか
それがチームビルディングの要になるかもしれない。
動物病院も「パビリオン化」へ。万博に学ぶ「体験」「空間」「世界観」の大切さ
Posted 2025年05月16日 by
2025年4月から大阪・関西万博がスタートし、約1か月が経ちました。
今回の万博で注目されているのは、「パビリオン」と呼ばれる、訪れた人が五感で体験できる没入型の空間です。
この「パビリオン」の考え方は、動物病院経営にも非常に参考になります。
動物病院は単なる「診療の場」ではなく、
・来院するたびに新たな発見や安心感を感じられる、パビリオンのような居心地の良い空間
・病院の理念やスタッフの想いが反映される、唯一無二の世界観
・オンラインも活用し、多様な接点で一貫した体験を設計すること 等
これらを組み合わせることで、患者さんや飼い主さんにとって「何度でも訪れたくなる場所」へと進化します。
万博のパビリオンは1日では回りきれないほど多彩で魅力的です。
動物病院も、そんな「一度では味わい尽くせない深みや楽しさ」を育てることが、差別化の重要なポイントです。
いま万博で起きていることは、未来の動物病院経営の縮図とも言えるでしょう。
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