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カテゴリー: 動物病院の経営
デジタル広告への嫌悪からパーソナライズした広告へ
Posted 2024年11月15日 by
デジタル広告への嫌悪感が増してきた。
ある調査会社の調べによると、ページ内に表示された広告経由で購入する消費者は昨年と比べて半数になり、広告表示されないようなツールを入れている消費者も2倍に増えているという。
一方で購入履歴に基づいた消費者一人一人に合ったオススメのコメントには80%の方が好意的に捉えているという。
こういった事から、従来の年齢や動物種ごとでの切り口での飼い主様へのアプローチだけでなく、ワクチン歴、病歴、通院歴、トリミングの利用の有無、飼い主様の属性など様々な切り口でカテゴライズする必要が出てきた。
先日、あるITのシンクタンクの方と話す機会があったが、ネットでの行動履歴のデータを見せていただいた。
どういった検索キーワードで検索し、どういったサイトを閲覧していくなど細やかなデータを見せていただき、とても驚きがあった。
弊社としても、本格的に様々な動物病院様の行動データなども踏まえて時流を探っていく必要が出てきたと思う。
2025年 改正育児介護休業法など施行
Posted 2024年11月14日 by
今年の5月に育児介護休業法等の改正法が国会で可決・成立した関係で、来年4月より施行が始まる。
ポイントは、従業員の子供の年齢に合わせた柔軟な働き方が行えるよう措置が求められる。
具体的には企業として以下の5つの中から2つ以上を選択し講ずる必要がある。
・始業時刻などの変更
・テレワークの日を設ける
・ 短時間勤務
・新たな休暇の付与
・働きながら子を養育しやすくするための措置
詳しくは、顧問となる社労士に相談していただくほうが良いが、
従業員が少ない企業にとっては、従業員の出産、育児に対して喜ばしい事ではあるが、頭が痛い問題でもある。
家庭と仕事を両立できる働き方について、深く考えさせられるものである。
薄れゆく境界線、指導とパワハラ
Posted 2024年11月07日 by
先日、ネットフリックスによる映像制作の労働環境を変えていく記事を投稿したが、
近年、パワハラと指導の線引きが難しくなってきていると感じる。
実際、都道府県の労働局によっては、パワハラの相談が8000件(昨年の3倍)になったというところもあれば、相談される件数の3分の1がパワハラというところもある。
あらゆるハラスメントは、受け手側の捉え方次第になる。
こちらが指導のつもりで言った事が、パワハラと感じるケースもある。
ひと昔であれば、自主性を育てるために「まずは考えてみよう」や「自分で調べてみよう」という言葉もあったが、「過大な要求を与えている」と捉えられてしまうケースも考えられる。
また、期待した発言が、かえってプレッシャーになってストレスになったというケースもあるという。
様々なハラスメントが言われるようになり、新人への指導含め接し方などやりにくくなった時代であると感じる。
パワハラは、先輩から後輩、上司が部下に対して行われる事ではあるが、近年は「逆パワハラ」もあるという。「逆パワハラ」に関しては、またの機会に投稿したい。
労働新聞「パワハラ相談3倍に 企業から対応問合せ増加 東京労働局」
https://www.rodo.co.jp/news/181187/
あいテレビ「パワハラに関するものが3分の1を占める「労働相談」が8年連続1万件超」
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/itv/1422241?display=1
すかいらーくの創業者である横川氏の記事を読んで
Posted 2024年11月01日 by
すかいらーくの創業者である横川 竟氏の記事が印象的である。
横川氏は、2008年にすかいらーくの会長を辞任したが、2013年には高倉町珈琲を創業した。
高倉町珈琲を創業した時は76歳と、通常の会社であれば、とっくに定年退職している年齢である。
記事には1店舗から100店舗へ拡大する事への難しさ、 「経営」と「商売」が異なることなど書かれており、「商売の基本」の大切さが書かれたものである。
横川氏によれば、「経営は、会社を続けていくためにお金をやりくりすること。商売は、お客さんが喜ぶものを提供すること。」と言う。
とくに「商売」は難しい。
一部をあげれば、価格やメニューなど目に見える価値だけでなく、安全性や気遣いなど目に見えない価値が重要であると書かれている。
それ以外にも商売を上手くやっていく上での大事なエッセンスが書かれているように思う。
ぜひ一読いただきたい。
日経クロストレンド「すかいらーく創業者が76歳で再び起業 87歳の今も現役のワケ」https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/01060/00005/?n_cid=nbpnxr_rss
日本の働き方改革の黒船となるか
Posted 2024年10月30日 by
「地面師」、「サンクチュアリ」、「シティハンター」といったタイトルで話題のネットフリックスが、日本の映像制作の環境を変えつつあると、先日の日本経済新聞の記事で掲載されていた。
従来の日本では製作委員会方式をとって映像制作を行っている。
※製作委員会とは、原作の権利をもつ出版社やテレビ局など資金を出し合い、制作会社に委託する方式
このような方式の場合、決められた制作費でやりくりするため過密スケジュールで行われることがある。
そのため、経済産業省が調査報告書を発表するくらい、「寝る時間がない」、「長時間労働」、「人格否定」、「ハラスメント」が当たり前の現場であった。
しかし、ネットフリックスの現場は異なる。
撮影時間は1日12時間を超えることは行わず、撮影休止日や休養日も設けたりする。
また、現場には選任のスタッフが手作りの菓子や料理を出し出演者やスタッフに提供することも行っている。
※日本の場合は、担当者が片手間にお茶出しやお菓子を置く程度。
一番の驚きは「リスペクトトレーニング」である。
これは、仕事仲間を尊重しあう風土づくりのためにハラスメントにあたる言葉や敬意をもつ言動を学ぶ講習である。
この講習は、撮影前に2回ほど行われ、万が一撮影などで敬意を欠いた言動があった場合は、居合わせた者は「リスペクト」と声掛けするような取り組みをしている。
他にもネットフリックスでは様々な取り組みをしており、撮影したスタッフは「また働きたい」という声が出てくるという。
こういった経験をしたスタッフが増えていけばいくほど、業界全体にも波及していき、変化が求められてくる事がありうる。
果たして、環境が良い企業が一部のままに留まるのか、それとも業界全体のスタンダードになっていくのか…
今後をに注目していきたい。
日本経済新聞社2024年10月24日 『Netflix発の働き方改革 「長い」「キツい」撮影現場変える』
https://www.nikkei.com/nkd/company/us/NFLX/news/?DisplayType=1&ng=DGXZQOUC2430Q024092024000000
フードロスの中に潜むビジネスチャンス
Posted 2024年10月25日 by
世の中、SDGsと色々叫ばれている中で、食品関係では廃棄予定のものを有効活用する取り組みが色々されている。
加工食品の製造販売を手がけるドールは「もったいないバナナ」や「Dole グリーンバナナ」など、産地や輸送時での痛みがあり規格外のバナナを有効活用している。
また、ある国産キャビアを販売しているメーカーは、キャビアを採った後のチョウザメの肉を加工して、チョウザメの佃煮を作って販売している。
ポイントは、「ゼロのものに価値を生み出す」である。
メルカリ、ジモティーなども根本は同じ考えのビジネスである。
大量に廃棄されるものがあった場合、もしかしたら大きなビジネスチャンスになるかもしれない。
ぜひ注目して欲しい
ドール「もったいないバナナ」…https://mag.sendenkaigi.com/brain/202311/global-environment-design/027530.php
チョウザメの佃煮…https://ginza6.tokyo/news/177238
大統領選による日本への影響とは
Posted 2024年10月23日 by
もうすぐ米国大統領選が始まる。
各陣営がアピールをしている中で、みずほ銀行が大統領選がもたらす経済的な影響についてレポートを発表した。
100ページにわたり、各陣営の政策や当選した時の業界への影響について書かれている。
あくまでも予測ではあるが、当選する陣営によっては円安が進行するか、円高に転換されるかなども書かれていた。
動物病院業界への直接的な影響というより間接的な影響を受けるものである。
飛ばし読みで良いと思うが、ぜひチェックいただきたい。
MIZUHO Research & Analysis「米大統領選を受けた経済・産業への影響 ~国民の「内向き化」が招く米国第一主義の帰結とは?」
あるファーストフードのランチョンマット
Posted 2024年10月18日 by
先日、あるファーストフードのトレーに敷かれていたランチョンマットが気になった。
表面は子供向けに楽しい事が書かれており、「うらに面白い事が…」と右下に書かれていた。
裏面をみると、そのファーストフードの調理器具の名称が書かれており、子供向けの職場体験の案内もあった。
マーケティングでは、接触回数が重要とも言われている。
昔は、おもちゃ付きの子供メニューによる子供との接触回数を増やすという施策を行っていたが、
少子高齢化を踏まえ、将来のバイト先の候補に選んでもらえるようにするための施策と思われる。
人員不足の中で、どうしても即戦力を求めたくなるところがあるが、今後5年、10年を見据えた種まきも重要だと感じるケースである。
マニュアル嫌いな人ほと……
Posted 2024年10月16日 by
先日、あるセミナー講師から言われた言葉に、ハッとした。
それは「マニュアル嫌な人ほどマニュアルが必要」という言葉である。
経営者やリーダーと言われる人は、「考えたらわかるだろう」や「普通こうしない?」と発言する。
しかし、よくよく考えてみると、その人の天才性だったり感性などで、上手くいっていたことがあり、「分からない?」と言われても、他の人には分からないという事もある。
そういった場合、手順ないし考え方をマニュアル化して、落とし込まないと他の人には分からないし、再現性がとれない。
しかし、マニュアル嫌いな人ほど、天才性を発揮したりする。
それら天才たちが衝動的に考えたり、行動してきた事を分析して、一般な人にも分かるほどのやり方レベルまで落とし込み、さらに学んだ人ほど成功するとセミナー講師は言う。
ぜひ、ご自身が天才と思う経営者がいれば、やり方や考え方を注視・分析し落とし込んでいただきたいと思う。
仕組み化していく
Posted 2024年10月11日 by
先日ダミーカードの設置による詐欺の防ぐ仕組みづくりが話題となった。
「ダミーカード」とは、ダミーの電子カードである。
昨今、電子マネーを悪用した詐欺が横行している。
SNSや電話で「料金が未納になっている」「パソコンがウイルスに感染している」などと脅し、コンビニで電子マネーを買わせて騙し取る詐欺である。
そういった詐欺は年々増えており昨年だけでも18億円とも言われている。
そういった詐欺を防ぐために、あるコンビニでは電子マネーの棚に「ダミーカード」を設置した。
「有料サイトの未納の方へ」や「ウィルス感染除去専用」と書かれた「ダミーカード」である。
こういったカードをレジに持ってきた客に対して、店員が声掛けしたりして被害を防ぐ狙いである。
この事例のポイントは、今まで電子マネーを購入するお客が詐欺で購入させられているのか判断しづらく「声掛けしづらい」という課題、そして「自分が騙されているかどうかの判断力が出来ない方がいる」という課題があった。
そういった課題に対して、仕組み化したものである。
動物病院でも、人的なミスがあった際は、その人を指導して改善させるなどという解決策をとるケースが多々あった。
ミスの原因を追究するために、トヨタ式の「なぜなぜ分析」を該当者に行わせミスの原因と改善策を出させる事を行ってきたところもあると聞く。
このような解決や改善策をとっていくことも良いと思うが、今後のミスを防ぐために人の改善を求めるだけでなく、起こさないための仕組みづくりを「なぜなぜ分析」を活かしていただきたいと思う。
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