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カテゴリー: 佐藤
医療AIモデル「MedGemma」で思う事
Posted 2025年07月17日 by
先日、Googleが医療AIモデル「MedGemma」を公開した。https://deepmind.google/models/gemma/medgemma/
X線、CT、皮膚の病変、病理スライド、眼底画像などの画像に対して臨床的な所見や診断候補を返答できる。
実際、医療テストMedQAで、87.7%の正答率をたたき出したそうだ。
診断補助ツールとして目覚ましい活躍が期待される。
一方で、それら診断補助ツールを使った誤診の予防策やガイドラインに関して、より一層早く出さないといけなくなってきた。
自動運転の分野では事故の責任に関して以前より議論されている。
現状では、ブレーキや定速運転などの運転支援機能に関しては、ドライバーには運転を引き継ぐ事が義務付けられており免責にはならない。
今回の診断補助ツールに関しても、最終的には医師や獣医師になる事は変わらないところではある。
そういった結果、診断補助ツールを過信した誤診であったり、ツールの結果を信用せず医師や獣医師の判断による誤診など色々誤診の可能性が考えられる。
診断補助ツールが、医師や獣医師のサポート役として活躍する部分がありつつも、逆に責任を負わせるものの諸刃の剣という存在になりつつあると思える。
人手不足を補う〇〇と〇〇
Posted 2025年07月11日 by
総務省の「労働力調査」によれば、日本の労働市場はこの四半世紀で大きな変化が2つ起きているという。
1つめは「女性の労働参加の急増」である。
15~59歳までの女性の就業率が、2000年は58.7%に対して現在は74.4%まで上昇している。
世界的に女性の社会的進出が求められる流れの中で、主要先進国野中でも日本が最も急増しているという結果だ。
2つめは「高齢者の就業率の急増」である。
男性の60~64歳の就業率は、2000年は65.1%であったが、現在は84.4%となっている。
この数字は、、15~59歳の就業率に追いついてしまったという。
一方女性のほうも、四半世紀で60代前半の女性の就業率は37.8%から63.8%まで急上昇した。また、60代後半の女性の就業率は2012年から2023年までの間に27.8%から43.1%まで上昇している。
このような上昇の背景は、年金の支給開始年齢の引き上げや継続雇用制度の普及に伴ったものと考えられる。
人手不足などを女性と高齢者が補っていると言える結果だろう。
今後の動きを注意してみていきたい。
迫りくる薬剤師の獣医領域への進出
Posted 2025年07月10日 by
先日、東京薬科大が獣医療における薬学研修プログラムの開発を発表した。
薬剤師の職能の拡大を目的とし、保険薬局・ドラッグストア勤務の薬剤師に対して獣医療の獣医領域の学習機会を増やすプログラムを開発する。
厚労省の統計によれば、薬剤師の人数は、2022年3月時点で190,735人(令和4年 医師・歯科医師・薬剤師統計の概況)
一方、調剤薬局は、2022年3月時点で6万2375軒(令和4年度衛生行政報告例の概況)ある。
※ちなみに2024年3月時点は6万2828軒
単純計算で調剤薬局1軒に対して、薬剤師が3.05名在籍している事になる。
近年、調剤薬局は「医療費の削減」、「後継者不足」、「経営不振」などにより倒産やM&Aが増えているという。
こういった背景から考えると、今回の研修プログラム開発は、調剤薬局による獣医療の領域への進出のきっかけとした調剤薬局の生き残りや薬剤師の雇用確保を目的としている可能性がある。
今度の動向を注意してみていきたい。
東京薬科大学プレスリリースhttps://www.toyaku.ac.jp/pharmacy/newstopics/2025/0626_6783.html
カンヌライオンズ2025
Posted 2025年07月04日 by
今年も素晴らしい広告を評価するカンヌライオンズ2025が終了した。
受賞作品の中に興味深いものとしてユニリーバの「VaselineVerified」である。
海外では、TikTokやYouTube、InstagramなどSNSでワセリンの美容ハックの投稿が流行っているそうだ。
夜のスキンケアの保湿としての使い方、革靴に塗るなど、ワセリンの役立つ方法もあれば、中には危険な使い方であったりデマと思われるものもあった。
ユニリーバにとってみれば、デマが広まる事は信頼を失うという課題に直面した。
そこでユニリーバは、科学者や専門家共に、これらのハックについて科学的に検証し、公式として認められたハックには「VaselineVerified」を付けることで、ワセリンの有用な使い方を広く宣伝し市場拡大を行いつつ、信頼度をアップさせることに成功した。
世の中の流れを上手く利用しつつ、自社のブランド力をアップさせた例である。
Vaseline Verified
(https://youtu.be/ApwxlBruV90?si=9qBX_WEtQyyXhqI_)
飽きられるほとの……
Posted 2025年07月03日 by
あるマーケターが自身が飽きてもやり続けたほうがいい事があるという。
それは、
広告
関東圏内でインプラントで有名な「きぬた歯科」は看板などあらゆる媒体に広告を出し続けている。
出し続けている理由は、「インプラント自体めったにやる事ではないが、いざやる事を検討する際に真っ先に『きぬた歯科』と想起させるため」という。
そして、人は忘れる動物である。そのため、いつでも想起していただくよう広告を出し続けているという。
広告を出す側としては、「長年やってきたから飽きただろう」、「広告費を削減したい」など思う部分がある。
しかし、広告のコスパが良いものはどの媒体かなど色々考えつつ、広告を出し続けることが重要だという。
ディープフェイクと戦わざる得なくなる時代
Posted 2025年06月27日 by
近年、AIがとてつもないスピードで進化をしていっている。
AIが生成する動画でも、TIKTOKやYoutubeで以下のような動画が誕生してきた。
・歴史上の出来事の実況もの
・おとぎ話を実写もの
・実際に行うと危険なチャレンジもの
・著名人がある投資話を推奨させるもの
などなど
始めの3つはある程度AIが生成した画像や動画を見たことがある人にとっては、偽物と判断が付くが、経験がない方にとっては信じてしまう可能性が高くなってきた。
最後の「著名人がある投資話を推奨させるもの」は、俗にいう「ディープフェイク」と呼ばれる悪意をもって本物のように見せる動画である。
NHKが「創られた“真実” ディープフェイクの時代」という番組の中で、専門家が「AI自身がディープフェイクかどうかを判断する時代になってきた」と言って高度さを語っていた。
ディープフェイクは、科学的に根拠や検証が足りていない疑似科学、陰謀論などの信憑性を増すための目的や、現代の医療・獣医療を批判する際の説得材料として活用されるだろう。
科学者・医療従事者・獣医療従事者は、ディープフェイクと戦わざる得ない時代が来ていると感じる。
※「創られた“真実” ディープフェイクの時代」はこちらから見れます(有料)。https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2025145093SA000/index.html
令和時代のリーダーシップ ~今までのリーダーシップは古い?~
Posted 2025年06月26日 by
先日、ある有名ビジネスコーチが、令和時代のリーダーシップについてショート動画で話をしていた。
近年昔ながらのリーダーシップは機能してこなくなってきたという。
リーダーシップというと以下のようなものがある。
・リーダーシップ…単語のとおり、人々を導いていくもの
・ビジョン経営…ビジョン(将来にあるべき姿)に向けて進んでいくもの
・理念経営…「こうあるべき」という理念に沿った経営
これらが、なかなか上手く機能しなくなってきた。
そういった令和の時代にあったリーダーシップは「リード・フォー・シップ」だという。
1人1人のやり方やその人の在り方に合った、やるべき事をテンプレート型にして、切々とこなさせてあげられるような指揮者的なリーダーシップだという。
経営者やリーダーにとって、とても高度な事が求めらえる時代になってきたと感じるものである。
Googleが発表した「AIモード(AI Mode)」で思う事
Posted 2025年05月22日 by
Google が開発者会議にて「AIモード(AI Mode)」を発表した。
Googleはキーワード検索からAIを用いた高度な対話型検索へと次のステップに進歩していく。
Googleレンズで培ってきた画像検索を基に、カメラで対話しながら検索を行う事ができる。例えば人が倒れた際、カメラで症状をみせれば適切な応急処置の提案を行いつつ、場合によってはAIが代わりに救急車を呼ぶなどもできるようになるだろう。
また、過去のGoogleサービスの利用履歴から、その人にあった観光プランなどの提案などもできるようになる上、新幹線などの予約や購入代行も行えるようになると言う。
ますますAIによる進化が注目を浴びてくる。
進化に向けた対策は、どうしていたら良いか。
そのヒントは、今までやってきたSEO対策だろう。
元々、GoogleのSEO対策の根本的なコンセプトは、「ユーザーファースト」である。つまり、ユーザーが求める最適かつ品質の高い情報を提供する事を重要視している。
「SEOで上位に表示される情報」=「Googleが高く評価している情報」という事だろう。
今後のAIの進化に対して、地道にSEO対策を行っていくべきだろう。
引用:https://blog.google/intl/ja-jp/products/explore-get-answers/google-search-ai-mode-update/
効果的なチームはどういうチームか?
Posted 2025年05月21日 by
よく動物病院様から聞く悩みに「チームビルディング」がある。
チームとしてまとまりがなかったり、会議をしても意見がでず最終的にはリーダー的な存在のメンバーなど一部のメンバーからしか意見が出ないという悩みを聞く。
そういった悩みの解決のヒントは、Googleが出しているかもしれない。
Googleは「効果的なチームはどういうチームか?」という問いに答えるために、180チームを対象に、チームの構成(メンバーの性格やスキル、年齢・性別などの属性など)とチームメンバーの関係性などがチームの効果性にどう影響するかを調べた。
その結果、「心理的安全性」など5つの要因が重要であるという事が分かった。
「心理的安全性」とは、「自分が和を乱すのではないか」とか「無知や無能と思われないだろうか?」などの心配する必要がなく、安心して発言したり行動できると感じられる環境である。
この「心理的安全性」は、和を重んじたり、マウンティングなどしやすい日本にとっては難しい事かもしれない。
Googleの調査結果を基に、変化できるかどうか
それがチームビルディングの要になるかもしれない。
マーケターがプロの経営者になれるのか
Posted 2025年04月18日 by
USJを再建したキーパーソンであるマーケターの森岡毅氏がいる。
彼の確率論に基づいたブランディング戦略は、数学が好きな方には、とても刺激的である。
そんな森岡氏は、「株式会社刀」を立ち上げ、丸亀製麺や西武遊園地、ネスタリゾート神戸など様々な企業を復活させる事に成功している。
しかし、株式会社刀が先日発表した決算によれば、第8期(24年11月期)で24億円の赤字を出し、赤字が拡大していっている。
この赤字拡大を知り、「コンサルが自身のコンサルができない」とネットで言い出す人もいれば、成功実績を検証し「赤字を起こしている」などネガティブキャンペーンのような事が起こっている。
成功者として世間が持ち上げられた方にネガティブな要素が発生すると、途端に叩く事が起こる典型的な例に思える。
ここから赤字を回復できるかどうかは株式会社刀の活躍次第ではあるが、これからに注目していきたい。
復活をするからである。
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