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「安心できる場所」を選ぶというニーズ

Posted 2026年03月01日 by snc_editor

先日、愛犬と宿泊できるリゾート施設の設計を知る機会がありました。

そこでは単に「犬も泊まれる」という対応ではなく、犬の目線や動線、安全性まで徹底的に考え抜かれていました。

コンセントの位置は高く設定され、コード事故を防ぐ設計。

エレベーターホールには内部の様子が分かる映像があり、他の犬との接触を避けられる工夫。

自動ドアのセンサーは高い位置に設置され、万が一犬が客室から出てしまっても反応しない安全構造。

館内表示は犬の目線にも設けられています。

床材は滑りにくく、関節への負担に配慮された仕様。

ドッグランの出入口は二重扉構造で、飛び出しを防ぐ設計。

客室内の家具配置も、犬の動線を妨げないよう整えられています。

一つひとつは小さな工夫かもしれません。

けれど、その積み重ねが伝えているのは「歓迎しています」という姿勢です。

それは単に利用条件を整えているのではなく、

「あなたの大切な家族を前提に考えています」という意思表示でもあります。

そして同時に、

「あなたの家族は“同伴者”ではなく“主役”です」

と、空間そのものが静かに語りかけているようにも感じられます。

設備や仕様の説明がなくても、その場に立ったときに伝わる安心感。

それこそが、設計されたホスピタリティなのかもしれません。

さらに、スタッフは動物関連の知識や経験を持つ人材が中心です。

レストランでは犬と飼い主が同じテーブルで食事を楽しめるだけでなく、犬の性格や様子を踏まえた席の組み合わせまで行われています。

「同伴可能」という条件を整えることと、

「安心して過ごせる状況をつくる」ことは、まったく別です。

ここまで考えられているのはなぜでしょうか。

それは、「犬を受け入れる」のではなく、

「愛犬家の不安を理解する」ことから設計しているからです。

マーケティングの視点で見ると、顧客が選んでいるのは設備そのものではありません。

「ここなら大丈夫」と感じられる理由です。

動物病院も同じです。

私たちは医療を提供する場所です。

しかし同時に、飼い主様が安心を得る場所の一つでもあります。

多くの場合、焦点は

・診察

・治療

・説明

という機能に向きがちです。

けれどこれからは、診察という瞬間的な行為だけではなく、

「愛犬の安心拠点」としてどう設計していくかという視点も必要なのではないでしょうか。

待合の導線。

他の犬との距離感。

事故を未然に防ぐ仕組み。

スタッフの専門性の伝え方。

それらは医療の質とは別に、体験として設計できる領域です。

マーケティングとは、新しい需要を無理に作ることではありません。

すでに存在している不安や願いに気づき、それを形にすること。

医療機関であることは大前提です。

その上で、「ここに来れば大丈夫」と思える拠点としてどう在るか。

その問いを持ち続けることが、これからの選ばれる理由になるのではないでしょうか。

カテゴリ: マーケティング動物病院の経営動物病院経営コンサルティングブログ

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