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売るためには値下げしかないのか…

Posted 2025年07月25日 by snc_editor

私は保険会社に一時勤めていたことがある。
とはいっても、勤めていたと言えるほど長く勤めていない期間ではあるが。

コールセンターで生命保険を販売していた。
相手は既に契約があるお客様であるため、見直しであったり保険を追加で販売するなどしていた。

営業活動をしていると、勉強の一環として様々なメンバーの通話記録を聞く事が出来た。

記録を聞いてみると、様々なタイプの営業スタイルがあった。

・ただ単に自社の商品を説明するだけの人
・統計データを使って、保障を手厚くさせ保険料(単価)アップを試みる人
・必要な保障のみヒアリングして保険設計だけする人
などだ。

初めの2人は、売り込みの意識が強く、お客様の事を考えていない「売り手本位」の仕方だった。
そのため営業成績はあまり良くなかった。
タイミングよく医療保険の見直しを考えていたりするお客様に当たると売れる程度である。

一方、3人目は、見直しのお客様に必要な保障のみ設計し、保険料も抑えていたためお客様に寄り添った営業であった
つまり「買い手本位」であった。

3者で比べてみた時、お客様の立場で考えると3人目のほうがお客様のニーズをくみ取り、保険料も抑えられていたため営業成績は良かった。

しかし、段違いで営業成績を上げた4人目のスタイルがあった。

4人目は、見直しのお客様に対して、目的の医療保険の話だけでなく、お子さんの話であったり、ご家族の話などヒアリングしていた。

奥様が専業主婦で小さいお子さんがいる男性が相手だった場合、以下のような会話があった。

営業「あなたが亡くなった時、奥様はどうされるのですか?」

お客「生活のために仕事しないといけないね。」

営業「仕事するようになった場合、お子さんはどうするのですか?時短であったり、ご両親が近くにて学校が終わると面倒をみるとかする感じですか?」

お客「時短とかだと生活が厳しいかもね。両親が近くにいないし…」

とお客様も想定していなかった状況だった様子だった。
結果、医療保険だけでなく、終身や学資保険も販売することができた。

3人目が医療保障を絞って値下げするような保険の売り方に対して、4人目はヒアリングや質問し、お客様から不安や将来像を答えさせ保険を販売できた。

お客様が商品を買うという行動は、「商品の価値>コスト」をお客様が感じることで起こる。

値下げすることは「コスト=料金」と考えてお客様に買っていただく。
一方、4人目は「コスト=家族の将来への不安」と考えて、お客様に想起させることで買っていただく事に成功した。

メンバーの営業の録音を聞いて、「営業は、商品の説明をして売り込むではなく、お客様になぜ必要かをお客様自身に気づかせて買っていただくもの」と実感した。

カテゴリ: マーケティング佐藤動物病院の経営動物病院経営コンサルティングブログ

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