【2022年5月発売】絆パーパス経営 猫・エキゾチック編
商品詳細
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コロナ禍による時流の歪み…
2020年2月から未知のウィルスであるコロナが日本でも蔓延し、様々な過去からつながる「当たり前」が「当たり前」では無くなった。
緊急事態宣言により、外出が制限され外食も規制され、さらに常識が感染予防することにシフトしていった。
シフトチェンジした感染予防という常識は二年間の中で「義務」になってきたと感じる。
2020年までは、過去の延長線上に現在があり、未来は現在からつながっていると感じていたが、コロナによって過去からの連続性は途切れてしまった。
しかしながら、逆に考えればコロナによってリセットされたことにより新しいスタンダードが生まれていきやすい環境になったと感じる。
逆転を起こしやすい時代に入ったという捉え方もできる。
なぜなら、コロナ以前に過去の成功事例から確率論の高いことを実践してきた動物病院は、羅針盤を失った状態であるからである。
前作を執筆してからまだ2ヶ月程度になるが、多くの人達から様々なありがたいお言葉を頂戴した。また、出版記念セミナーは200人を超える方々にご視聴いただき、非常に感謝している。
今回の執筆は、正直、前作を出版してからさほど期間が経っていないことから、出版時期を遅らせるか悩んだ。
しかしながら、猫やエキゾチックの飼い主様がコロナ禍で増加していることを鑑み、早期出版に至った。
もちろん、原理原則は普遍であるため変化はしない。
しかし、対象をワンちゃんにするか、それ以外にするかで経営要因は様々に変化していく。(なお、対象をワンちゃんと、猫・エキゾチックの両方にするという場合もある。)
この書籍では原理原則に加え、変化する要因を併せた内容をまとめて掲載している。
原理原則の根底には、病院を取り巻く環境への対応がある。この環境は外部環境と内部環境がある。
外部環境は、自分達の力が及ばない環境。例えば、災害などである。
内部環境は、自分達の力が及ぶ環境。例えば、院内のスタッフなどである。
すなわち、外部環境に適応し、内部環境を向上させて経営力を高めていく必要があるのだ。
上記のようなことを、以前まではセミナーやコンサルティングの現場でお話ししていた。
これは、今でも原理原則の中で間違いではなく、重要な経営活動の骨子となる。
しかしながら、一点変化したことがある。
それは、外部環境は「自分達の力が及ばない環境」ではなく「自分達の力は及びにくいが、小さい影響だとしても自分達で改善していく環境」と再定義されたということである。
私たちはコロナという未知のウィルスにより、世界のつながりを体験した。
さらに、地球温暖化の進行による異常気象などを現在は体感している。
この地球規模の現象を、他人事と捉えないことが経営においても重要になってきているのだ。
ただ、あまりにも大きな見地すぎ、イメージがわかない院長が多々いることも承知している。
そのような院長には、「win−win−winによって得た適切な利益を外部環境に少しずつ還元してください」とお話ししている。
このような視座から実践していく経営こそが「絆パーパス経営」である。
本書では、時流の変化や経営体の社会的意義から「絆パーパス経営」を解説している。
これからの時代のスタンダードになる「絆パーパス経営」をご理解いただき、「アフターコロナの時代に輝く病院作り」の一助になれば幸いだ。
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-目次-
1.コロナ禍による時流の歪み
(1)過去からの連続の遮断
(2)スクリューフレーションの時代
(3)アフターコロナからの逆風
(4)世界との格差
(5)ウクライナ問題
2.動物病院「超」二極化時代
(1)動物病院業界の動向
(2)猫数・病院数の動向
(3)過去の成功体験のジレンマ
3.新スタンダード!絆パーパス経営
(1)環境・社会・ステークフォルダー
(2)存在意義の認識と存在意義目標
(3)到達点の言語化
(4)3人称の経営
4.絆という日本の文化
(1)和を以って尊しとなす
(2)乗り越える絆
(3)師と友とフォロワー
5.絆づくりのステップ
(1)ステップの整理
(2)知ることが始まり
(3)受け止めることからの信頼
6.飼い主様との絆作り
(1)意外と知らない飼い主様
(2)絆づくりのための発信
(3)パーパスからの啓蒙
(4)つながりの場の提供
(5)記念日との連動
7.スタッフとの絆作り
(1)病院との結びつきの数値化
(2)Z世代を知る
(3)パーパスからの採用・教育・評価
(4)絆の連鎖
(5)ノスタルジックマネジメント
(6)やりたいこと、できること、達成できるように導くこと
8.循環型経営への昇華
(1)SDGsの必要性
(2)継続からの循環
(3)地球とのつながり
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【著者】
黒澤恵美
動物用医薬品メーカーでMRとして従事した後、2016年に現 株式会社サスティナへ入社。その後、最短で役職者へ昇格。
徹底した「女性視点&飼い主様視点」に基づく、飼い主様に浸透するマーケティングサポートを実施。
2015年からは猫の保護団体でのボランティア活動にも従事しており、猫に関するマーケティング・マネジメントサポートにも力を入れている。
藤原慎一郎
1971年兵庫県生まれ。関西学院大学卒業後、大手商社、コンサルティング会社を経て株式会社船井総合研究所に入社。2001年から10年にわたり動物病院の組織活性化コンサルテーションを行う。
2011年独立し、動物病院専門の経営コンサルティング会社、株式会社サスティナコンサルティングを設立する。
個別支援、勉強会、セミナー講演などの実績をもとに、「永続する動物病院づくり」を基本コンセプトとしたコンサルティング括動を全国で展開する。